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2007年1月16日

Spinosaurus scene 09

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ようやく出来ました。でも、まだまだ先は長いです。応援よろしくお願いします。
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スピノサウルス・シーン完成。昼間のうちに出来ていたのだけど、ようやく今アップ。現在はマジュンガトルス・シーンを制作中。後ほど、途中経過をアップ出来るかな。
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水中はそれほど手を入れることが出来なかった。時間切れである。砂ではなく、泥状の水底のイメージ。
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帆のせいか、スピノサウルスは立て構図が似合う。
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タブリンさんにも褒めてもらった頭部。
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がっちりと捕えられたシーラカンス。
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柔らかい泥の水底に、足裏を沈め、爪でしっかりスパイクしている。
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ドキドキのグレースケールチェック。逆光の中に浮かび上がる、異形の巨体。
コメントで「歯はむき出しであったかどうか?」という質問があったのだけど、魚食性で水辺の近くに生息していたことが予想されるといっても、ワニのように歯がむき出しであったとは考えていない。ワニの場合、歯がむき出しているといっても、上顎と下顎の噛み合わせの精度がよく、頭骨の状態であってもほぼぴったりと口を閉じることが出来る。
乾燥した環境に棲む陸上生物にとって、口の中や吸気が乾燥してしまうことは避けなくてはいけない。常に口の中や気管支から肺にかけて、湿り気を帯びた状態を保つ必要がある。そのためにも常に上下の顎に隙間があるような状態は、好ましといは言えない。僕はスピノサウルスに関しても、歯が外に出るのでなく、唇状の軟組織で顎を閉じた時に歯が全て外から見えなくなる復元が妥当ではないかと考えている。
仮にスピノサウルスが常に水辺の近くに生息していたとしても、彼らの巨体を沈める水深はなかなか見つからないだろう。ワニは水に適応するために、全体の体勢を低くしている。
そんなもろもろの条件から、歯はむき出しにならない、という考えを今は持っている。

明日は今年初めての取り立ての日です。

投稿者 corvo : 2007年1月16日 23:34