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2006年10月 3日

Argentina紀行11 2006年8月22日

しばらくぶりのArgentina紀行。最初から読みたい方はこちらまで。
フィールド3日目。この日も天気が良く、朝からぐんぐん気温が上がっていく。雲一つない快晴。随分眼が慣れてきて、化石を判別できるようになってきた。最初、泥や砂の中に化石があると思っていたのだけど、実際保存状態の良いものは硬いコンクリーション(concretuon)の中に含まれていることが分かってきた。
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これは僕が見つけたものだけど、結局何の化石か分からなかった。コンクリーションの中から艶のある化石が顔を覗かせているのが分かる。
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アルコバー博士が、自分で発見した化石を夢中で掘り出している。かなり硬いコンクリーションに包まれており、大胆にタガネをあてて母岩を削り取って行く。久保君も恐る恐る手伝うが、博士はあくまでも大胆である。
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ほぼ全てが露になったところ。主竜類の上腕骨と思われる。
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午後、近くのフィールドでグアナコの骨を発見。グアナコはイシガラスト公園で最も一般的に見られる偶蹄目(ラクダの仲間)である。白く軽いので、化石でないことがすぐに分かる。モンゴルでもラクダの骨が頻繁に見られ、化石のような顔をして地面に埋まっていることがある。
グアナコの糞と足跡は、もうそこいら中に見つけることができるのだけど、この時点ではまだその姿を見ることは出来ていなかった。
風のないとき、このフィールドからは音が消える。似たような景色ばかりで、一人になるととたんに不安になる。まだ地理がはっきりと把握できていないので、かなりの恐怖感がある。空気が乾燥しているせいか、声も届きにくい。壁に隔てられると、全く他の音が消えてしまう。
腰痛が再発していてかなり痛い。

この日の夜はValle Fertillのコテージホテルに一旦戻る。シャワーを浴びてすっきりする。砂まみれの状態といっても乾燥しているので臭いはほとんどなかったのだけど、やっぱり気持ちがいい。夕食は以前も食べた近くのホテルで済ませる。オーダーを間違えられてショック。ラテンの国ではしばしばこういうことが起こる。
数日ぶりにベッドで睡眠。次の日、朝早くフィールドへ移動するため睡眠時間は短めだったが、気持ちよく過ごすことが出来た。
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久しぶりのArgentina紀行です。応援よろしくお願いします。

投稿者 corvo : 2006年10月 3日 22:16