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2005年8月28日

白峰最終日

白峰最終日。(実際は帰宅後書いています。家に着いたのは29日の午前2時前)
昨晩の楽しい飲み会のあと、寝たのは午前1時過ぎ。朝の7時30分まで寝ていられたので、特に睡眠不足ということもない。朝から良い天気である。

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望岳苑の宿泊している部屋から、白山連邦がはっきりと見える。

この日は午前中までの作業で、家路に着く予定・・・であったが白峰を出発したのは午後2時。
午前中のうちに脊椎動物の骨を2個見つける。

帰りの道中ほとんどが山道である。
白峰の化石壁が含まれる、手取層群はこのあたり一帯の山々に含まれている。
まだまだ手つかずの発掘地残されているはずである。

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山々の間に見える、田んぼや民家。
今でこそ舗装道路が通り車で移動できるが、かつては険しい道を人力や家畜を利用して移動していた。
山をひとつ越えることは外国へ行くことと同義であっただろう。

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日本の化石の産地は山深いところばかりである。
夏ともなると植物が生い茂り、まさに藪の中だ。
まだ日本の古生物研究は始まったばかりなのだと思う。

化石には人々を魅了する何かがあるのだろう。化石に魅了された人たちが、山に入り露頭を見つけて採集し研究を底辺から支えてきた。
しかし、中には化石をコレクションすることに心を奪われて、無許可で山に入り(個人所有であったり、国定公園に指定されている場所も多い)採集を繰り返す人たちもいると聞く。
きっかけは熱心な愛好家の存在があると思うのだが、化石を通して知的好奇心を共有することに魅力を感じる。
採集された化石を人類共有の財産として、適切に扱っていくべきだろう。
まだまだ黎明期にあるこの分野。多くの人々に知ってもらい、理解してもらうことが重要である。

以上、白峰からリポートのでした。


投稿者 corvo : 2005年8月28日 23:49