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2005年6月 4日

saichania process 02

前回の骨格図をもとに、鉛筆デッサンを制作する。
いつもなら多くのラフスケッチを描いてから始めるのだが、今回は実際の標本を観察できた印象が強く残っているため、早く制作にとりかかりたかった。
紙はアルシュのホットプレス。表面がスムースで繊細な表現に向いている紙であるが、とても強靱で強く消しゴムを使っても表面がけばだつことはない。(とはいえほとんど消しゴムを使うことはない)
使用する鉛筆はステッドラーの2BからHBまでの濃さ。骨格図をもとにプロポーションを計って、画面に軽くあたりをつけていく。おおよその構図が決まったところで、頭部のディテールから描き始める。
デッサンをするときは実際に観察できないものを描くときでも、光の方向をしっかりと設定して、制作することが大切である。基本的には石膏デッサンの描写などと、それほど変わるところはない。
(石膏デッサンに興味のある方はこちらをご覧ください。アリアスの鉛筆デッサン
筋肉や皮膚などの軟組織を復元する場合でも、骨格の情報は常に重要である。撮影した標本の写真を常に見ながらの制作となる。そのため写真(情報)が多ければ多いほどよい。

RIMG0084.jpg

投稿者 corvo : 2005年6月 4日 20:20