STUDIO D'ARTE CORVO

STUDIO D'ARTE CORVO は小田隆の公式ウェブサイトです。
update 2017.03.23

小田隆とHiroの美術解剖学講座・2017年4月8、9日開講

今年の4月から、本格的に外部向けの美術解剖学講座を、美術解剖学モデルHiro氏とともに開講することになりました。大学で行っている講義がベースになっていますが、よりプロ向けで実践的な内容と密度ある講座を目指します。
ぜひ、多くの方に受講いただければと思います。(定員20名)
初回では体幹と上肢の一部、2回目で上肢の残りの部分と下肢を扱います。合計4日間で全身の美術解剖学の講義を行います。

bl17032301.jpg

bl17032302.jpg

チラシのテキスト内容
-----
小田隆とHiroの美術解剖学講座

2017年4月8日(土)、9日(日)
『体幹・上肢1』
10:00〜11:50 座学
13:00〜17:00 実技

会場:大阪市立 総合生涯学習センター
住所:大阪市北区梅田1-2-2-500 大阪駅前第2ビル5階
定員:20名
受講料:20,000円(税込、2日間通しての料金です)

美術解剖学というと、とっつきにくい、難しいと思われる方が多いかもしれません。実際に骨や筋肉の名称は難解で覚えにくく、市販の書籍を読むだけでは判りにくい部分も多く、その知識を活用し制作に至るまで進める人は少ないと思います。
特に最近は、ゲーム業界、アニメーション業界からも、美術解剖学の知識が、強く望まれています。
そこで、成安造形大学で美術解剖学の授業を持ち、自身も画家・イラストレーターである小田隆と、世界でも唯一と言える美術解剖学モデルHiroによる、一般向けの美術解剖学講座を開講します。
対象はすでにプロとして活動している方、美術系の学生などです。大学で使用している教材を使った座学を導入部として、実際のモデルを描く、観察する、時に触覚で確かめる、といった経験を通して美術解剖学を実践できる知識として身につけてもらうことが目的です。
座学と実技の融合した、他では受講することのできない、美術解剖学講座です。

2017年4月8日(土)、9日(日)
『体幹・上肢1』
8日スケジュール
10:00〜11:50  座学『体幹と骨格』 
昼休み
13:00〜14:10 観察 クロッキーの枚数を重ねることで、体表に現れるレリーフを意識してとらえていきます。(モデルHiro)
14:20〜15:30 体幹の筋肉の動きをHiroが自身の体を使って解説し、小田が補足的な説明を加えていきます。重要なポイントはその都度スケッチする時間を設けます。
15:40〜16:50 美術解剖学を意識したクロッキーを小田がデモンストレーションで、解説を加えながら描きます。その後、これまでの経験を駆使して、比較的長めのクロッキー(20分ポーズ)を描きます。(モデルHiro)

9日スケジュール
10:00~11:50  座学『上肢1』(上肢は複雑なため2回に分ける予定です)
昼休み
13:00~14:10 観察 クロッキーの枚数を重ねることで、体表に現れるレリーフを意識してとらえていきます。(モデルHiro)
14:20~15:30 体幹の筋肉の動きをHiroが自身の体を使って解説し、小田が補足的な説明を加えていきます。特に背中側は重点的に小田が解説をします。重要なポイントはその都度スケッチする時間を設けます。
15:40~16:50 美術解剖学を意識したクロッキーを小田がデモンストレーションで、解説を加えながら描きます。その後、これまでの経験を駆使して、比較的長めのクロッキー(20分ポーズ)を描きます。(モデルHiro)

会場:大阪市立・総合生涯学習センター
住所:大阪市北区梅田1-2-2-500 大阪駅前第2ビル5階

美術解剖学モデルHiro

人体描画表現に特化した画塾であるアトリエROJUE(京都)総合プロデューサー。
美術解剖学会(東京藝術大学内)会員。
写真集「Jamale」を欧州にて2008年に発表、日本では東京都写真美術館(東京・恵比寿)に所蔵。
成安造形大学をはじめ各美術大学や美術系高校、専門学校、ゲームコンテンツ、アニメなどの企業など
での美術解剖学セミナーやデモ。講演など多数。 随想「美術解剖学への旅」国会図書館に所蔵。
フリンジフェスティバル(オーストラリア・メルボルン)にて写真作品出典。

小田 隆

1969年、三重県に生まれる。
1995年、東京芸術大学美術研究科修士課程修了。
博物館のグラフィック展示、図鑑の復元画、絵本など多数制作。幅広い古生物学者たちとの
交流の中で、科学的資料に支えられるとともに、オリジナリティに富んだ作品群を生みだし
つづけている。大学では美術解剖学を応用した人体の描写を研究、授業を担当。
画家、イラストレーター、成安造形大学イラストレーションクラス特任准教授

申込み・問い合わせ:kaito3021アットマークgmail.comまで氏名と連絡先(メールアドレスを明記)を送ってください。*アットマークを@に変えてメールをお願いします。
-----
チラシのダウンロードをしたい方は、こちらをどうぞ。チラシ2017032301.pdf



個展『生命の宿りしものたち』

ギリギリの告知となってしまったが、9日11時から個展『生命の宿りしものたち』が、岐阜市のギャラリーいまじんでスタートする。8日の午後から搬入設営を終えて、無事にオープンを迎えられそうである。

bl1720909.jpg

『命の宿りしものたち』


絵を描くモチーフを選ぶとき、いつも生物に行き着く。これまで仕事で多くの古生物の復元画を描いてきたこともあり、博物館や研究者と接する機会にも恵まれ、生物や骨格標本に接することが日常となっている。


子供のときから、テレビで動物番組やドキュメンタリーを見ることが好きだったが、あまり絵の対象になることはなかった。ロボット物に代表されるメカばかりを描いている子供時代だった。生物をモチーフにするきっかけとなったのは、美術解剖学に触れたことが大きかった。生物の体の仕組みを知るほどに、人間の手では作り得ない精緻な構造に魅了されていった。


美術解剖学では骨学と筋学を主に扱うが、特に骨学は化石しか証拠が残らない古生物の復元とも親和性が高い。生きた生物を見たり触れたりするときも、脊椎動物に限るが、体内にある骨格を推測し探るように見る癖がついてしまっている。その生物の骨格を見ずに、知らずに描くことは極めて難しい。骨格はプロポーションの源であり、関節の位置を理解することは、動きも含めて正確にその生物の姿を表現することの助けとなる。


例え、骨格や剥製や化石となったとしても、そこにはかつて命が宿っていたことに変わりはない。常にそのことに思いを巡らし、動かなくなってしまった標本を手に取りながら、そこに存在した命を表現したいと手を動かす。その技法は、鉛筆、チャコールペンシル、アクリル、油彩と多岐にわたる。


様々な技法で描かれた、様々な生物たちの絵画を、ご高覧いただければ幸いです。

-----


bl1720901.jpg


旧作から新作まで、幅広い年代の作品が並んだ。


bl1720902.jpg


原寸大のライオンの油彩は、背景に少し手を加えての展示。


bl1720903.jpg


bl1720904.jpg

bl1720905.jpg

新作の大型ネコたち。作品サイズは小ぶり。

bl1720906.jpg

小品たち。10800円からとお手頃価格。

bl1720907.jpg

昆虫のシリーズは今回2点しか作れなかったが、今後は数を増やしていきたい。

bl1720908.jpg

入り口ではおなじみのキリン頭骨がお出迎え。正直、早く売れて欲しい。大きくて、それなりの価格なので難しいのはわかるが、作家が長く持っているのは良いことではない。

bl1720910.jpg

ギャラリーからのリクエストで、珍しくDMを2パターン作ることになった。インドサイとライオンの2種類があります。

本当にこれは理想ではあるが、手元には自分の作品が残らないほうがよい。作品が手を離れてお金に変わってくれれば、それだけ次の仕事をすることができる。新作といっても、完成した途端にそれは過去のものとなるので、過去作品が並ぶギャラリーにずっといるというのは、それなりに苦痛を伴うものである。明日と最終日は会場に詰めているが、できる限り早く仕事場に戻って、様々な仕事を進めたいというのが正直なところである。
とはいえ、ご高覧いただければ幸いです。

昆虫大学2016 in 横浜

もうすでに一週間経ってしまったが、2016年12月17日、18日に横浜関内にあるさくらWORKSで開催された昆虫大学に入学(参加)してきた。はくラボブースの手伝いで行ったので、正確には入学金(入場料)を支払っていないのだが、2日間にわたって虫たちへの、博物への、溢れる愛に浸る2日間であった。
今年の校章にはハエトリグモが描かれていて、「昆虫ではないではないか」という指摘を「5億回」(学長からの公式発表)も受けたということだが、広義の「虫」ということで関係者全員納得の上での画像だということである。特に昆虫夜学では須黒達巳さんによる『刮目せよ!〜ハエトリグモの魅力と婚活事情〜』という講演もあり、今回、ハエトリグモは大きく取り上げられている。

bl16122501.jpg

こちらがはくラボブース。昆虫大学ということもあり、虫へん湯呑みは早々に売り切れてしまった。

bl16122502.jpg

17日に開催された昆虫夜学。どの話も興味深く、昆虫を中心に展開される話は、それぞれに広がりを持っていて、さすが地球上で最も繁栄している動物「昆虫」である。

bl16122505.jpg

2日目の横浜の朝、よく晴れて気持ちが良い。

bl16122507.jpg

2日目には嬉しいサプライズが(というか僕が仕掛けたのだけど)。出展者の一人であるとよさきかんじさんが作った「特攻服」が、開催前から話題を呼んでおり、ツイッターでは『疾風伝説 特攻の拓』をネタに盛り上がっていたので、ちょっと作者の所さんに声をかけたらわざわざ駆けつけてくれたのである。所さんが会場に現れた瞬間の盛り上がりは、学長はじめイベント主催者側が浮き足立つような雰囲気だった。ポストカードも準備してきてくれて、一時、所さんを囲んでのサイン会のような様相に。横浜の地で、「昆虫大学」と「特攻の拓」が出会う奇跡。

bl16122504.jpg

かの有名なクマムシ博士も大興奮。

bl16122511.jpg

マメコ商会。ここでシャツを1枚オーダー。サイズを測ってもらったのでぴったりのものが届くはず。

bl16122512.jpg

bl16122513.jpg

あまのじゃくとへそまがり。精緻な革細工で様々な動物を作り出す。

bl16122515.jpg

切り絵作家のいわたまいこさん。

bl16122509.jpg

標本画家の川島逸郎さんによる、昆虫の標本画。これは本当に凄まじい精緻さで描かれており、とても真似の出来る領域ではない。昆虫学者・丸山宗利さんが世界一と評する標本画家でもある。

bl16122503.jpg

最後に、ライブドローイングした昆虫大学のポスターの前で学長と一枚。これが例の特攻服である。そして、終了後に学長の命を受けて、昆虫大学名誉教授に就任することになりました。

動画『昆虫大学2016 in 横浜

再び開催されることがあれば、次もぜひ参加したいと思っています。



東京コミコン

アメリカにコミコンというイベントがある、ということはなんとなく聞いて知っていたのだが、特に興味を持つわけでもなかったのに、なんの因果か東京コミコンというイベントに出展することになったのが先週末である。
もちろん嫌々出していたわけではなく、出展を促してくれた方々に感謝しつつも、なんで僕はここにいるのだろうなと思いながらのイベント期間中であったが、結果的にはとても面白く、普段であれば決してない出会いもあり、忙しいながらも楽しい2日半だった。
今回の出展のテーマは美術解剖学と古生物の復元画。アメコミに登場するキャラクターたちは、美術解剖学的にも洗練されたものが多い。アメリカのコミックアーティストたちは、かなり正確なデッサンで力強いキャラクターを描く。恐竜の復元画は、僕がその場で描ける数少ないイラストのジャンルである。
ライブドローイングの準備もしていった。一つはダビデ像の美術解剖学図とヴェロキラプトルの原寸大スケッチという二本立て。

bl16120701.jpg

これは今、準備している美術解剖学の本の内容の一つを大きく描いたもの。画材は約100号のキャンバスにいつものプロッキー。
ライブドローイングを続けていると、ずっとお客さんに背中を見せることになるので、テーブルで小さなイラストを制作して販売しようということに。今回、初めて知ったことの一つが「コミッション(有料スケッチ)」。海外のアーティストはいくらか以上の買い物をしてもらった時に、リクエストに応じてイラストを描く、というのをやっていて人気ブースはオープンからクローズまで列が途切れないような状況だった。
そこで、リクエストに応じて恐竜の頭部から首を、A5サイズの紙につけペンとインクで描くことにしてみた。価格は3000円。約20分ほどで完成できる。常に列ができるというほどではなかったけど、これを始めてからはほとんどライブドローイングを進めることができなくなってしまった。

bl16120702.jpg

オヴィラプトル。

bl16120703.jpg

スミロドン。

bl16120704.jpg

ティラノサウルス。

bl16120705.jpg

トリケラトプス。
つけペンとインクは少し効率が悪かったかもしれない。顔料系のサインペンや筆ペンを使って、もっと動きのあるダイナミックな構図で描くことも、これからは考えてみよう。

bl16120706.jpg

iPadで頭骨の画像を見ながら簡単に鉛筆であたりをとって、ペン入れをしていく。

bl16120707.jpg


ほとんど進められなかったヴェロキラプトルのライブドローイングとスミロドンスカルの原画。

今回、接客と売り子を友人のMくんにお願いして、英語の対応も全て頼むことができた。これにはかなり助けられた。
ある時、二人連れの黒人女性がブースにやってきて、一人が興奮気味に感動している様子だったのだが、Mくんによると僕のスキルにいたく感激していたらしい。「あなたにはギフトがある」というコメントまで残し去っていった。有名無名に関係なく良いものは良いと、ストレートに表現出来る人たちが多くなると、僕たちのような人間は勇気付けられる。こんなところにも彼我の大きな違いを感じたイベントでもあった。

『GEHENNA ~死の生ける場所~』日本初上映試写会

先週末、東京コミコンに出展者として参加してきたのだが、もう一つの大きなミッションが片桐さんの初監督長編映画『GEHENNA~死の生ける場所~』の日本初上映試写会に参加することだった。
実は僕はホラーが嫌いである。怖い映画がダメなのである。サスペンスやミステリーは大好きだが、突然、脅かされるような映像は、本当に苦手なのである。そんなこともあり、楽しみ以上に気が重かったのも事実であった。
サイパンを舞台にした映像は、前半と後半で大きくコントラスト変える。美しく明るく太陽が降り注ぐ海岸線、そこに大きなビジネスを進めるため集まる、決して良好とは言えない関係の面々。そして、後半には彼ら一人一人が抱えるトラウマがあぶり出されていく。

これ以上はどう書いてもネタバレになりそうなのでやめておこう。
この作品で片桐さんは脚本も担当している。まさに彼のオリジナルストーリーだ。僕の印象としては、ホラーとしての恐怖感は杞憂だった。むしろサスペンスであり、SFであったと言えるのではないだろうか。会場の影響(画面と音響がもう一つだった)と、自分の体調の問題(片目を負傷していた)もあり、導入部でなかなか乗り切れなかったのだが、結末に至る、伏線の回収は見事だった。愚かな人間による救いのない話。
この作品が今後、日本の劇場で上映されるかどうかはまだわからない。高校卒業後単身渡米した一人の日本人の夢の第一歩を、皆で応援して数多くの人の目に触れる機会ができることを切に願う。

東京コミコンについても、また近々、書きたいと思います。

デザインフェスタvol.44 巨大壁画ライブドローイング

今年も巨大壁画のライブドローイングを描いてきた。2日で16時間、ほぼ休みなくの制作であったが、手にそれほど疲労を感じることもなく、昨年よりは完成度の高いものを描き上げることができた。
今回のお題は『コロンビアマンモスとスミロドン』時代は中生代から新生代へと新しくなったが、古生物のモチーフとしてはとてもポピュラーなものだろう。

fb16101501.jpg

B3のサイズにペン画で描いたエスキース。これをもとに縦3.6m、横5.5mの画面に拡大していった。

bl16112801.jpg

最初に最も重要な作業が、水糸で画面に方眼を引くことである。これがないと正確に拡大することができない。ここからエスキースを見ながら簡単に鉛筆であたりを取っていく。

bl16112802.jpg

遠くから目立つよう、高い位置から描いていく。またコロンビアマンモスがメインのため、できるだけ最初に完成度を上げておきたかった。

bl16112803.jpg

Gエリアの中でもひときわ目立っていたと思う。

bl16112804.jpg

1日目はここまで。コロンビアマンモスの頭部をなんとか描くことができたが、まだまだ序盤といったところ。2日目の行く末が心配される。

bl16112805.jpg

2日目は余裕なく制作を進めたため、途中の写真がほとんどなかった。この時点でコロンビアマンモスもまだ完成していない。

bl16112806.jpg

そして一足飛びに完成画像へ。2日目18時30分ごろになんとか、この形にまで持っていくことができた。背景までは至らなかったが、コロンビアマンモスとスミロドンの姿を表すことができた。

bl16112807.jpg

コロンビアマンモスのディテール。

bl16112808.jpg

スミロドンのディテール。

今回も昨年と同様、画材はuniのPROCKEY。
来年のライブドローイングをするかどうかはまだ未定だが、次を最後でもいいかなと考えている。肉体的にもスケジュール的にも、かなりきつい作業なので。
ブースまで来ていただいた方、グッズをお買い上げ頂いた方、楽しんでいただけていれば幸いです。





恐るべき小学生

先日、Twitterで次のようなTweetが目に止まった。

bl16091302.jpg

これは是非とも見てみたいと思い、リプライを飛ばして画像のアップロードのお願いをしたところ、快諾いただくことができた。数日待ったところでアップロードされた画像がこれである。

bl16091301.jpg

驚くべき精緻さと、構図の創意工夫。模写と聞いていたので、てっきり同じ構図だと思っていたら、角度まで変えて描いていた。頭の中で立体を動かすことができるのか、空間認知に優れているのか、それだけでなく丁寧な仕事ぶりに、とても小学校低学年とは思えなかった。

bl16091303.jpg

そのプロセスには苦心もあり、美しく仕上げようという目標が明確にあったようだ。ここまで計画的に、最後まで集中力を切らさずに制作できる小学生はなかなかいないだろう。少なくとも、僕にはこんなことはできなかった。
恐るべき小学生である。
この子が将来、絵描きになるのか、他の目標に進むのかはわからない。好きな恐竜を研究する道もある。世界にはポール・セレノのように美術のトレーニングを受けてから古生物学者になった人もいるし、ロバート・バッカーのようにイラストがとても上手い研究者もいる。形態に対して敏感な感覚を持っていることは、様々な分野に活かすことができるだろう。将来が楽しみである。

ちなみに元になった絵はこちら。

bl16091304.jpg

僕が46歳の時の仕事です(去年)。

日本進化学会・市民公開講座

bl16091103.jpg

もう2週間前になるが、日本進化学会の最終日、市民公開講座に登壇した。
他2名の講演者は錚々たる研究者で、どういう訳か僕がトリという構成だった。
テーマは『進化を表現する人々』
1.長谷川 政美(復旦大学、統計数理研究所) 「進化を表現する曼荼羅」
2.近藤 滋(大阪大学)
「シマウマは、縞模様を得たウマ、ではなく、均一中間色を失ったウマ、である」というお話し。
3.小田 隆(成安造形大学) 「生命を表現するイラストレーション」

長谷川先生は系統樹マンダラの監修者であり、近藤先生の研究室とも一度一緒に仕事をしていた縁もあった。また、この講座を企画した東工大の二階堂さんとは、10年以上前に開催された哺乳類学会のポスター制作からのつながりもあり、今回、演者の一人として呼んでもらえることとなった。
後から聞いた話だと、聴衆は200名を超えて、とても好評だったということである。かなり詰め込んで駆け足の内容だったが、集中して聞いてくれている感触があり、非常に話しやすかったことが印象的だった。
スライドの構成は、大まかに分けて4部。最初がこれまでの仕事の紹介。2番目は系統樹マンダラのメイキング。3番目は論文に掲載する図版を制作するプロセスを、アンモナイトの復元を例にとって紹介。最後はタンバティタニスの復元のプロセス。研究者とのやりとりの中での修正の多さには、皆さん驚かれたようである。
当日のスライドをPDFにした。あの場にいた方は思い出しながら、そうでない方は想像力で補って楽しんでもらえればと思う。
bl16091102.pdf



第2回神保町ヴンダーカンマー、無事終了しました

今年の神保町ヴンダーカンマーも無事終了した。昨年に比べて出展者も大幅に増えて、表現形態のヴァリエーションも広がった。
ただ、ヴンダーカンマーと呼ぶには、まだ混沌とした状況が作れておらず、意外とすっきりとした展示に終始してしまったかもしれない。お客さんとしては、ゆったりゆっくりと見て、買い物ができる環境だったかもしれないが、来年にむけていろいろと改良を加えていきたいと考えている。

bl16090601.jpg

トートバッグとTシャツを中心に展開したが、すこしマンネリ感は否めない。来年はすこし変えていこうと思う。

bl16090602.jpg

ゼミ生達のコーナー。ヴンダーカンマーのテーマに合わせるのが、すこし難しかったかもしれない。

bl16090603.jpg

大阪自然史センターのはくラボ。ミュージアムグッズのヴァリエーションの多さはさすがである。

bl16090604.jpg

bl16090605.jpg

bl16090606.jpg

賑わう初日、2日目の様子。昨年は初日、2日目をイベントの中心として広報したため、来客と売り上げが集中したが、今年は委託期間を含めて長期にわたるイベントであること強調したせいか、委託期間中の売り上げが大きく伸びることとなった。一方、初日、2日目の売り上げは少し下がってしまった。全体として、大きく売り上げは伸びたので、イベントとしては成功であったと思う。
まだ、売れる出展者、売れない出展者の偏りが大きく、このあたりの底上げが、今後の大きな課題になっていくだろう。
また、イベント中の公開制作、ワークショップなども、いくつか開催された。長い会期に来場者がばらけた原因のひとつかもしれない。

bl16090607.jpg

8月10日に東急ハンズ新宿店で開催したライブドローイングの続きを、神保町ヴンダーカンマー会場で、8月20、21日の最終週に行った。

bl16090608.jpg

こちらが完成した画像。約120号のキャンバスに顔料マーカープロッキーで描写したもの。

日程は決定していないが、ほぼ来年の開催も確定している。乞うご期待ください。

第2回神保町ヴンダーカンマー

自然と人工物が織りなす奇跡 現代版「驚異の部屋」

2016年夏のテーマは「混沌」。自然に魅せられ、造形美を追究した作品を精力的に生み出している、いま活躍中の20組のクリエイターと研究者が神保町に集まり、コレクション・作品・グッズを並べて皆様をお迎えいたします。
自然物と人工物が織りなす、真夏のアートイベントをお楽しみください。

bl16071401.jpg

昨年に引き続き、今年も開催します、第2回『神保町ヴンダーカンマー』。会場も昨年と同じく、奥野かるた店2階ギャラリー。
開催日は少し早まって、7月23日(土)から8月21日(日)まで。
休廊日:8月13日(土)、14日(日)、15日(月)
作家在廊日:7月23日(土)、24日(日)/8月20日(土)、21日(日)
時間:7月23日(土)=12:00ー20:00/7月24日ー8月21日 月ー土=12:00ー18:00 日、祝、祭=12:00ー17:00
主催:小田 隆(STUDIO D'ARTE CORVO)/株式会社キウイラボ
会場協力:奥野かるた店

bl16071402.jpg

出展者
いわたまいこ(切り絵作家)
荻野慎諧(古生物学者)
小田 隆(画家、イラストレーター、STUDIO D'ARTE CORVO
科学バー(株式会社キウイラボ
かめおかとうか(イラストレーター)
黒沼真由美(美術家)
五箇公一(侵入生物専門家)
佐竹敦司(かえるの骨、とりの骨、サラリーマン)
島野智之(ダニ学者、法政大学教授)
成安造形大学マイクロアクアリウムプロジェクト
sowaca(アクセサリー作家)
traveling museum 博物倶楽部(サイエンスワークショップ)
はくラボ(認定NPO法人大阪自然史センター
ひこばえ団(成安造形大学小田ゼミ)
久 正人(漫画家)
藤田芙美(革小物hiyoco)
浜口とり(剥製製作・たまご収集家)
公益財団法人目黒寄生虫館
六甲昆虫館(昆虫標本・標本箱)
La Mahina(がまぐち作家)

昨年から大幅に出展者が増え、そのバリエーションも豊富となり、まさに「混沌」といった様相です。当日になってみないと、どんな空間になるのか予測もつきません。

ワークショップ・実演スケジュール
7月23日(土)13:00ー/24日(日)12:00ー サナダムシ編み実演(黒沼)
7月30日(土)/31日(日) 水滴顕微鏡作り(博物倶楽部)
8月6日(土)13:00ー、16:00ー アクセサリー作り(sowaca
8月20日(土)13:00ー サナダムシ編み実演(黒沼) 14:00ー 曼荼羅&ダニ缶バッジづくり(はくラボ・浜口)
8月21日(日)12:00ー サナダムシ編み実演(黒沼) 12:00ー 曼荼羅&ダニ缶バッジづくり(はくラボ・浜口)

会場にはライオンの原寸大油彩も展示予定です。
bl16070602.jpg

関東での展示は初です。
皆様、真夏の神保町でお待ちしております。