STUDIO D'ARTE CORVO

STUDIO D'ARTE CORVO は小田隆の公式ウェブサイトです。
update 2017.09.20

フェバリットコレクションの商品開発

9月3日から6日まで中国にいっていた。フェバリットコレクションで開発中の、スケルトンモデルの造形監修をするためである。
今回のモデルはプテラノドン。約1/20の縮尺なのだが、それぞれの骨格は極めて細い。中国人造型士の器用さなくしては実現できない。僕は修正するたびに、どこかを壊してしまった。

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直接、手で触るともろく変形するので、ツールを使って支えながら繊細に修正を加えていく。

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出来上がったパーツを組み上げたところ。翼開長は約45cmほど。とにかく細い。
まだ解決しなくてはいけないことが多く、商品化に時期はまだ決まっていないのだが、近々にその辺りの情報も教らせできると思います。

約1年ぶりの中国だったが、町には電動のスクーターが数多く走っていた。

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おそらくダウンチューブの部分にバッテリーが積まれているのだろう。電動アシストではなく、モーターで走る原動機付き自転車のよう。免許が必要かどうかなのかも定かではない。誰もヘルメットをかぶらずに公道を走っている。いまだに中国の交通の流れは読めない。ギリギリまで何をしようとしてくるか分からないし、幹線道路の中央分離帯付近に歩行者がいたりするし、スクーターも平気で逆走してくる。
結果として交通の流れは遅い。誰も信頼できないから、怖くて飛ばすこともできないだろう。ただ、クラクションはそこかしこで鳴っている。

今回はスムーズに監修が進んだので、3日目から香港に移動。

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ホテルの窓から。ガラスが奇麗なことに、中国本土との違いがよく分かる。香港はこのままの香港であってほしい。


自転車の楽しみ方

今年の春にロードバイクのフレームを手に入れて、久々に1台組み上げて以来、むくむくと自転車への興味が復活しつつある。
サイクリングを趣味に始めたのは中学生の頃。高校生のときは仲間たちと三重県内を走りまわった。高校へ通う片道13kmの道のりも、雨の日以外は自転車で通っていた。そして、走ること以上に好きだったのが、自転車いじりだった。自分の好きなパーツを買ってきて、手を汚しながら組み付けていく。リムとスポークとハブを手組したときは、試行錯誤しながら3日ぐらいかかってしまったのを覚えている。それまでごりごりと音を立てていたハブのベアリングを、スムーズに回るシールドベアリングを持つカンパレコードに変えたときは、劇的な変化に感動したものである。さすがに今はホイールを一から組みたいとは思わないが、できるだけの部分は自分で手を入れたいと思っている。特にブレーキのタッチはアウターケーブルの取り回しで微妙に変化するし、変速機のセッティングも決まったときは嬉しい。BBやヘッドパーツの組付けには特殊工具が必要だし、そう頻繁にメンテナンスすることもないので、信頼のおけるお店に依頼するのが得策である。
自転車は多くの人にとって子どものときから身近な乗り物で、免許も要らず安い物だと1万円ぐらいで入手できてしまう。そんな自転車に何十万も支払うような趣味は理解されないかもしれないが、レーシングスペックの部品を容易に手に入れて、競技用のマシンが作れてしまうのは自動車やオートバイの世界ではなかなかに難しい。莫大な経済的負担がついてまわることになる。肉体というエンジンをプロスペックにすることは、ほぼ不可能ではあるが、多少なら鍛えることでわずかほどの馬力アップは望めるかもしれない。
自転車は走る道具としてだけでなく、眺めても美しく興味深い工業製品だ。それぞれの身体のサイズにあつらえられた1台のマシンは、マスプロダクトであるにも関わらず個性的だ。
乗らない時間もメンテナンスをしたり、パーツを変えてみたり、ハンドルやタイヤを交換してがらっと性格のちがう乗り物にしてみたり、それほど広いスペースがなくても、車のようにリフトやジャッキがなくても、人力でどうにかできるところにも魅力がある。
僕はエンジンのついた乗り物も好きなのだけど、フレームやギアがむき出しの自転車には、骨と同様に惹かれる部分が多い。カウルやボディワークで誤摩化すことのできない、骨格だけで構成された乗り物。
京都という自転車での移動が楽な町に住んだことも、大きな要因だったかもしれない。自転車、楽しいです。

神保町ヴンダーカンマー無事終了

8月8日から始まった神保町ヴンダーカンマーが、8月31日をもって無事終了した。特に出展者のそろった8日、9日の来場者数は多く、常に会場には活気があふれている状況だった。人数をカウントしなかったことが悔やまれる。ざっとした印象だが、おそらく4,500名ほどだったのではないだろうか。10日以降も委託販売の形をとり、一部、売り切れる商品も出るほどで、イベントとしては大成功だったと言えるだろう。

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8月30日の会場の様子。最後の日曜日ということで会場に詰めていた。落ち着いた空気の流れる良い雰囲気の1日だった。

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とりちゃんこと浜口美幸さんのヒヨコとウズラの剥製たち。良い出来でたくさんの人に注目してもらえたのだが、あまり販売に結びつかなかったことが今後の課題として残ってしまった。昨年の博物ふぇすてぃばる!では完売の実績があっただけに、今回のイベントの改善点として検討していかなくてはならない。

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大阪市立自然史博物館ミュージアムショップは、途中、追加納品するなど売り上げも好調だった。オリジナルグッズを多数開発している希有な博物館系ミュージアムショップのひとつだ。

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科学バーの新作系統樹マンダラポスターも売り上げ好調だった。来年も新作を準備する予定があり、今後数年はこのポスターの制作に関わっていくことになっている。現在、池袋のジュンク堂でも原画展とともに、マンダラポスターの販売を行っている。

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ポストカードの販売はこの什器に助けられたかもしれない。とても見やすくかっこ良く展示することができた。
一応、最初から狙っていたとはいえ、予想以上にうまくいった展示設営のひとつだった。
来年、同様のイベントを開催できるかどうかは決まっていないが、できる限り実現したいと考えている。今回も多くの反省すべき点があり、改善する点も上がってきている。僕一人の力で実現できたことでもないし、今後もそういったことはない。出展者の自主性と関係各位の協力によって成り立っているイベントである。

さて、つぎは12月のいきもにあが控えている。後期の授業も始まるし、忙しい日々はまだまだ終りそうにない。