STUDIO D'ARTE CORVO

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update 2020.05.10

Royal Tyrrell Museum 探訪 3

初めて訪れたRoyal Tyrrell Museumだが、SVPからの参加ということでバックヤードにも入ることができた。一般客として訪れていたらなかっただろう。参加者をグループ分けした少人数によるツアーだったので、とても快適に見せてもらうことができた。プレパレーションルームはガラス張りで外からも見ることができる。かなり大きな空間で広々とした作業スペースが確保されている。

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机から生えているアームのような機械は集塵機。プレパレーションのときに出る粉塵を吸い取るために使われる。

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プレパレーションルームの中から。復元のヒントになるものや、まだ研究の遡上にも上がっていないであろう化石を、気軽に撮影することができた。撮影できないものは、はっきりと表示があるためわかりやすい(にもかかわらずうっかり撮影しそうになってしまったが)。どこまで見せてよいか判断に迷うものもあるので、ここでは写真は掲載しないことにする。

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ついつい工具棚には惹かれてしまう。整然と整理されていて、とても使いやすそう。広さは正義だ。天井の高さもたっぷりある。

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ふと見かけたタッピングビスの頭に四角い穴が。さすがにこれは日本では見たことがなし。ルノーのオイルドレンプラグが同じ形状だが、もちろん大きさが全然違う。プラスのドライバーよりも確実に力が入り、滑りにくそうだ。一度使ってみたいなあ。今度、アメリカやカナダでホームセンターや工具店に行く機会があったら探してみよう。

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バックヤードツアーを終えて再び展示室内へ。それほど大きな博物館ではないが、見所はたっぷりあって、丁寧に見ているととても1日では足らない。そのなかでも、このグラフィックは美しく情報が整理されていて秀逸な出来栄えだった。Royal Tyrrell Museumにはアートとデザインの部署が設けられているかどうかがわからなかったけど、博物館がデザイナーやイラストレーターと密にやり取りをして作られたものであることは分かる。

周囲の露頭をながめながら屋上で食べたランチも楽しかった。日差しが強く日向はかなり暑かったけど、湿度が低いのでそれほどの不快さはなくリラックスしたひと時だった。

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帰りのバスは疲れてほとんど寝てしまった。日本のバスに比べると剛性感があって、振動があまり気持ち悪くなく感じるのは気のせいだろうか。日本の高速バスに何度か乗ったことがあるけど、広いシートのものでもあまり乗り心地がよいと思ったことがなく、不快な振動がずっと続くような印象がある。気のせいなのか、本当に剛性が違うのか、詳しい人に一度聞いてみたい。

最後に博物館で描いたスケッチをいくつか。

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欧米の博物館でスケッチをしていると、周囲の人たちが関心を持ってみてくれることが多い。声をかけられることもしばしばある。今回、印象的だったのは、小学生ぐらいの男の子から"You are very good!"。
なんであれ、描いている時に声をかけてもらえるのは嬉しいものである。

ということでRoyal Tyrrell Museum 探訪記はこれで終了。