STUDIO D'ARTE CORVO

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update 2017.10.17

恐るべき小学生

先日、Twitterで次のようなTweetが目に止まった。

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これは是非とも見てみたいと思い、リプライを飛ばして画像のアップロードのお願いをしたところ、快諾いただくことができた。数日待ったところでアップロードされた画像がこれである。

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驚くべき精緻さと、構図の創意工夫。模写と聞いていたので、てっきり同じ構図だと思っていたら、角度まで変えて描いていた。頭の中で立体を動かすことができるのか、空間認知に優れているのか、それだけでなく丁寧な仕事ぶりに、とても小学校低学年とは思えなかった。

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そのプロセスには苦心もあり、美しく仕上げようという目標が明確にあったようだ。ここまで計画的に、最後まで集中力を切らさずに制作できる小学生はなかなかいないだろう。少なくとも、僕にはこんなことはできなかった。
恐るべき小学生である。
この子が将来、絵描きになるのか、他の目標に進むのかはわからない。好きな恐竜を研究する道もある。世界にはポール・セレノのように美術のトレーニングを受けてから古生物学者になった人もいるし、ロバート・バッカーのようにイラストがとても上手い研究者もいる。形態に対して敏感な感覚を持っていることは、様々な分野に活かすことができるだろう。将来が楽しみである。

ちなみに元になった絵はこちら。

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僕が46歳の時の仕事です(去年)。

日本進化学会・市民公開講座

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もう2週間前になるが、日本進化学会の最終日、市民公開講座に登壇した。
他2名の講演者は錚々たる研究者で、どういう訳か僕がトリという構成だった。
テーマは『進化を表現する人々』
1.長谷川 政美(復旦大学、統計数理研究所) 「進化を表現する曼荼羅」
2.近藤 滋(大阪大学)
「シマウマは、縞模様を得たウマ、ではなく、均一中間色を失ったウマ、である」というお話し。
3.小田 隆(成安造形大学) 「生命を表現するイラストレーション」

長谷川先生は系統樹マンダラの監修者であり、近藤先生の研究室とも一度一緒に仕事をしていた縁もあった。また、この講座を企画した東工大の二階堂さんとは、10年以上前に開催された哺乳類学会のポスター制作からのつながりもあり、今回、演者の一人として呼んでもらえることとなった。
後から聞いた話だと、聴衆は200名を超えて、とても好評だったということである。かなり詰め込んで駆け足の内容だったが、集中して聞いてくれている感触があり、非常に話しやすかったことが印象的だった。
スライドの構成は、大まかに分けて4部。最初がこれまでの仕事の紹介。2番目は系統樹マンダラのメイキング。3番目は論文に掲載する図版を制作するプロセスを、アンモナイトの復元を例にとって紹介。最後はタンバティタニスの復元のプロセス。研究者とのやりとりの中での修正の多さには、皆さん驚かれたようである。
当日のスライドをPDFにした。あの場にいた方は思い出しながら、そうでない方は想像力で補って楽しんでもらえればと思う。
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第2回神保町ヴンダーカンマー、無事終了しました

今年の神保町ヴンダーカンマーも無事終了した。昨年に比べて出展者も大幅に増えて、表現形態のヴァリエーションも広がった。
ただ、ヴンダーカンマーと呼ぶには、まだ混沌とした状況が作れておらず、意外とすっきりとした展示に終始してしまったかもしれない。お客さんとしては、ゆったりゆっくりと見て、買い物ができる環境だったかもしれないが、来年にむけていろいろと改良を加えていきたいと考えている。

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トートバッグとTシャツを中心に展開したが、すこしマンネリ感は否めない。来年はすこし変えていこうと思う。

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ゼミ生達のコーナー。ヴンダーカンマーのテーマに合わせるのが、すこし難しかったかもしれない。

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大阪自然史センターのはくラボ。ミュージアムグッズのヴァリエーションの多さはさすがである。

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賑わう初日、2日目の様子。昨年は初日、2日目をイベントの中心として広報したため、来客と売り上げが集中したが、今年は委託期間を含めて長期にわたるイベントであること強調したせいか、委託期間中の売り上げが大きく伸びることとなった。一方、初日、2日目の売り上げは少し下がってしまった。全体として、大きく売り上げは伸びたので、イベントとしては成功であったと思う。
まだ、売れる出展者、売れない出展者の偏りが大きく、このあたりの底上げが、今後の大きな課題になっていくだろう。
また、イベント中の公開制作、ワークショップなども、いくつか開催された。長い会期に来場者がばらけた原因のひとつかもしれない。

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8月10日に東急ハンズ新宿店で開催したライブドローイングの続きを、神保町ヴンダーカンマー会場で、8月20、21日の最終週に行った。

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こちらが完成した画像。約120号のキャンバスに顔料マーカープロッキーで描写したもの。

日程は決定していないが、ほぼ来年の開催も確定している。乞うご期待ください。