STUDIO D'ARTE CORVO

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update 2020.05.10

ゼミの授業

先日のゼミの授業のときに、ペン画を描くときのあたりをどの程度とるか?という質問があったので、実際に描いてみたもの。

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鳥のペン画を続けて描いているので、分かりやすく大きくカラスを描いてみた。あたりの線は鉛筆で、ペンはミリペンを使っている(鳥類系統樹マンダラの原画には丸ペンを使用)。
ほんとうにざっとしたものだが、下書きをあまり詳細に描くことはない。きちんとしたものが必要なときもあるが、そんなときはトレースを使う場合が多い。

そして、この日のゼミのお題は『ケルベロスの頸椎を考える』。

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画面に映っている頭骨は大型犬のものだが、環椎と軸椎は人間のレプリカ。第7頸椎をつなげるという方法をとってみたが、どこで癒合させるかはデザイン上の大きなポイントかもしれない。あくまでも架空の生物なので、どこまで考察しても正しいか正しくないかということはナンセンスだが、もっともらしさにつなげるための思考実験としては面白いと思う。本当は犬の頸椎が一そろいあれば良かったのだが、残念ながら手元にはなかったので、解剖図を見ながらの作業だった。Twitterで少し友人とやり取りをしたのだが、頸部から頭部のボリュームを考えると、ハイエナのように上半身の強大なプロポーションになるだろうということで意見が一致した。これもいずれ全身の骨格図を描いてみたいものだ。
こんな感じのことを、前期のゼミでは続けていきたいと思っている。