STUDIO D'ARTE CORVO

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update 2017.09.21

手のデッサンの課題

今日は日大芸術学部デザイン科テクニカルイラストレーションの授業。課題は「手のデッサン」である。解剖書からコピーした手の骨格図をトレースして転写し、その線をもとに自分の手をみながら肉付けをしていく。
もっとも重要な点は、人間の見かけの指の長さは、手の甲側からと手のひら側からでは違うということだ。手の甲から見た場合は、ほぼ骨格の関節の位置に特徴的な皺が現れる。しかし、手のひら側の指の皺の位置は骨格の関節とは対応していない。特に学生が間違いやすいのが、中手骨と基節骨の関節で、手のひらのなかにその位置がくることがなかな理解できない。試しに手のひら側から見たときの指の付け根を押さえて、曲げようとしてもらえれば分かるのだが、そこからは絶対に曲がることはない。そこは関節ではなく基節骨の軸の部分だからだ。骨折させない限り、そこから曲がることはない。

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幸い先週描いた板書がまだ残っていた。

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指を横から見たところを図解すると、よりはっきりと分かる。手の甲側と手のひら側では指にできる皺の位置がこれだけずれる。ほぼ一致するのは基節骨と中節骨の関節だけである。

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手のひら側から見ると、指は手のひらの上の方から曲がることになる。これが手の甲側から見たときの水かきと呼ばれる部分にあたる。

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学生にまじって、いっしょにデッサン。今回はミリペンを使って描いてみた。ステッドラーのピグメントライナー0.1mm。ここまでで60分ぐらい。

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授業の最後でようやく手の甲側が完成。課題は手のひら側までなので、宿題になってしまった。毎年やっている課題のひとつである。