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2011年10月25日

サイエンスカフェ「恐竜復元画を描く方法」


「恐竜のせかいをよみがえらせる」2日目はサイエンスカフェにて、「恐竜復元画を描く方法」を開催。
司会は人と自然の博物館研究員の三枝春生さん、そして僕が講師としておしゃべり。
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最初にスライドショーを使って、復元の仕事について解説。(W氏撮影)
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スライドショーの後は部屋を明るくして、質疑応答、ディスカッションなどを行いながら進めて行く。(W氏撮影)
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時折、ホワイトボードに描きながら、質問に対して答えたり、解説したり。(W氏撮影)
シンポジウムに登壇した研究者も参加していたため、サイエンスに関する質問はほぼ丸投げ状態。僕は研究者ではないので、研究の領域に関してはある程度答えられても、本質的には理解出来ていないことの方が多い。絵に関する質問であれば専門家として答えることが出来るのだけど、ついつい参加者の質問は研究領域に集中してしまう。復元について講演するときの宿命ではあるけど、僕は絵描きであって研究者でないということは、よくよく理解しておいて欲しい、というのが正直なところである。
出来ればサイエンスカフェではなくて、大人向けにお酒飲みながらサイエンスバーをやりたいところ。子ども向けにオブラートに包んだ話よりも、ずっと刺激的で面白いものになると思うのだけど。
どっかでやってみようかな。


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投稿者 corvo : 23:59

2010年7月24日

第4回 環境と科学のフェスティバル

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毎度、急なお知らせなのですが、明日ビバシティ彦根
イベント『第4回 環境と科学のフェスティバル』が開催されます。午後1時から講演会をすることになっていて、いつも通り古生物の復元についてしゃべります。
滋賀ということでアケボノゾウについての話が多くなると思います。アケボノゾウ化石のレプリカ展示もあるようです。

第4回 環境と科学フェスティバル

☆博物館のメニューを体験しよう!
・日光写真で影絵を作ろう・隕石にさわろう
・ヨシ笛をつくろう・うちわを作ろう 
・まつぼっくりであそぼう・顕微鏡をのぞいてみよう

(2 階ビバシティホールでは講演会13:00〜14:30)

【時間】
10:00〜16:00

【場所】
1階センタープラザ・2階ビバシティホール

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投稿者 corvo : 10:12

2010年3月30日

出雲の国で化石発掘調査 2

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発掘風景をスケッチで。

日本海の冷たい風は、容赦なく体温を奪っていく。とにかく寒かった。じっとして耐えるか、ハンマーを振って体を暖めるか。歩き回るにしても、足場が悪く気軽に動き回ることもできない。景色だけ見ていると、風光明媚な美しさなのだけど、自然の厳しさに否応なく直面させられる。
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これは現場に行く途中の橋。港があるためだろう、空を飛ぶような高い位置に架かっている。かっこいいダイナミックな造形。
夜は毎晩、温泉。大津のアパートは湯船が狭いので、足をいっぱいにのばせる温泉はありがたい。冷えきった体を温めるのにも最適。ただ、僕は熱い湯につかると出た後にじんましんが出てしまうので、それがちょっとかゆくてつらい。
この数日の調査でいっぱい体を動かして体重を落とすぞと思っていたら、連日の深酒と大量の食べ物でかえって少し太ってしまった。

土曜日は一転してよい天気。しかし、海岸では風が強く寒さは厳しい。
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晴れ間の見える空。
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宿舎から見える大山。
しかし、ハンマーは手に響く。それほど長時間作業をしていないのに、しばらく手がしびれて使い物にならなくなってしまった。

土曜日夜は打ち上げの飲み会。ほんとに毎日飲んでました。久しぶりの発掘作業は、精神力を試されるような現場で良い経験になった。

日曜日は境港の水木しげるロードを観光。その模様は次のエントリーで。

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投稿者 corvo : 00:12

2010年3月29日

出雲の国で化石発掘調査 1

すっかりご無沙汰してしまったが、25日から28日まで出雲の国へ化石発掘調査に参加してきた。行くのも見るのも初めての土地。大津から300キロほどの道のりである。ただし、調査の内容については詳しく書けない。

出かけるときから冷たい雨。すでに現地入りしていた友人に電話をすると、「しっかりと防寒対策をしてきてください」ということ。急ぎワークマンへ行って、屋外作業用のレインコートを購入して出発。宴会用のお酒も忘れずに積み込む。
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途中立ち寄ったSAにあった自動販売機。いくつか買ってお土産にした。
夕方には予定通りの時間に宿舎に到着できた。調査団の面々とここで合流。宿舎はまさに合宿所の様相だった。台所のあるリビングは酒瓶と食料が山積みになっていて、いかにも体育会系のノリで楽しそうな様子。写真を撮り忘れたのが残念だった。
この日の夜、まずは最初の飲み会。次の日の予報が雪ということもあり、金曜日はオフにしましょうということだったので、安心して飲みまくる。抜群に美味い日本酒があって、するすると進む。数人で飲んでいたとはいえ、あっという間に2升近くが空いてしまった。僕は決してアルコールに強くないが、味と雰囲気が良いとついつい飲んでしまう。結局寝たのは午前4時。

ところが、次の日は曇り空。雪も雨も降りそうで降らない空模様。
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重くたれ込めた空。
朝は遅かったが、隊長の「ちょっと見に行ってみますか」の一言に、現場へ赴くことになった。
寒さも厳しい。完全防寒装備で車に乗り込む。宿舎から現場までは車で30分ほど。さらに近くの駐車場から山をこえて海岸に向かう。高くはないが険しい山道。
現場に着いたとたんに雪が降り出す。気温3度、風速15m。日本海の寒風吹きすさぶ海岸に、化石を求めて取り付く人たち。まさに漢(おとこ)の現場。岩礁を砕く荒ぶる波を背景にハンマーを振う!いや、冗談でなく、まさにそんな情景だった。
結局、ちょっとのはずが、調査は夕方まで。二日酔いではなかったけど、厳しい寒さと不安定な足元に、体力の低下を痛感してしまった。

続く。

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投稿者 corvo : 10:57