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2010年1月31日

『古生物の復元ー科学と芸術が出会うところ』琵琶湖博物館

*1月31日(日)の会期終了まで、このエントリーがトップにきます。
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今日、1月3日(日)から『古生物の復元ー科学と芸術が出会うところ』がスタート。会期は1月31日まで。
最後の週の29、30、31日は、日本古生物学会の例会が開催される。こちらでもポスター発表、夜間小集会で発表をする予定である。

会期中休館日は、1月12日(火)、18日(月)〜22日(金)、25日(月)。

たくさんの方のご来場をお待ちしております。(ただし、ほとんど会場につめていることはないです)

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投稿者 corvo : 17:00

2010年1月30日

日本古生物学会第159回例会

昨日から日本古生物学会の例会がスタート。会場が琵琶湖博物館なので、道路が混雑しなければ関西事務所から20分ほどで行けてしまう。
初日の目玉はなんといっても、シンポジウム『古脊椎動物の復元方法』。
古脊椎動物の復元についてまとまった発表が行われたのは、学会例会でも初めてのことらしい。基本的には研究者側からの基調講演。詳しい内容については書けないが、世話人である犬塚先生のまとめの言葉で、「復元画、復元模型の地位向上を」という一説には勇気づけられた。
夕方からは琵琶湖ホテルへ場所を移しての懇親会。車を関西事務所に置いてから電車で駆けつけたら、ほとんど会場の料理がなくなってしまっていた。高い懇親会会費になってしまった。その後、数名で山科に移動して飲み直し。久しぶりに会う友人も多く、楽しい一日だった。

2日目も朝から琵琶湖博物館。この日はポスター発表と夜間小集会。
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ポスター会場は作品の展示してあるギャラリーと同じ空間で、実際に原画も見てもらいながらプレゼンテーションすることができた。奥に見えるのは大きく引き延ばされたアケボノゾウ。
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一般のお客さんも混じってのポスターセッション。
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ちょっと小さくなってしまっているが、これが出展したポスター。サイズは136 x 84.1 cm。

午後5時20分から夜間小集会『古生物アーティストの活動〜アートが紡ぐパレオ・コミュニケーション〜』
世話人は荻野慎太郎(産総研)、小田隆(成安造形大学)、徳川広和(きしわだ自然友の会)。
たいして集まらないと思っていたら、準備してもらった会場は満席で、予備のいすを出しても収まらず立ち見が出る盛況ぶりだった。
まず荻野君が、この会の趣旨を説明し、ざっとこれまでの科学とアートの関係をおさらいし問題提起を行った。
次に徳川君が普段やっている子ども向けワークショップを、なんと研究者相手に実施。
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大いに、受けてます。
僕はいつもどおりにスライドショーでプレゼン。でも研究者相手に講演をするのはこれが初めてのこと。緊張もせずうまく進めることができた。専門用語を噛み砕いて話さなくてもよいのは楽だ。
最後は討論会。活発な意見も出て充実した集会だった。
実は今回、様々なことが初めてづくしで、どうなることかと思っていたが、たくさんの人の協力でうまく終えることが出来た。
明日は最終日。ギャラリーでの原画の展示も明日までです。

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投稿者 corvo : 23:50

2010年1月28日

明日から日本古生物学会例会

明日から琵琶湖博物館で日本古生物学会例会が開催される。今月だけで2つ目の学会参加。
ポスター制作は結局午前4時まで粘り、さらに朝起きてからも午前中手を入れて、午後2時にはTAさんにファイルを渡すことが出来た。デザイン上の手直しを少ししてもらい、夕方には印刷も無事終了。良い仕上がりになった。グラフィックデザインは専門ではないし苦手なのだけど、大学に勤務するようになってから、同僚の先生やTAさんに教えてもらいながら多少出来るようになってきた。

このポスター、30日のポスター発表会場で掲示します。画像は発表終了後に公開予定。

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投稿者 corvo : 23:49

2010年1月27日

アケボノゾウの骨格復元図と筋肉復元図

29日から始まる日本古生物学会ポスター発表用の骨格復元図と筋肉復元図を急ピッチで制作。本来なら復元画を描く前のプロセスなのだが、大幅に前後してしまった。
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骨格復元図。イラストボードにペン。
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スキャニングした骨格復元図にフォトショップで描いたもの。
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いくつかのレイヤーでわけて制作したので、浅層筋と深層筋で別々に表示することもできる。ただし、監修を受けている訳ではないし、まだいい加減なところが多い。他の古生物への応用なども含めて、さらに充実させていく予定である。
さあ、これからポスター制作だ。

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投稿者 corvo : 23:14

2010年1月25日

成安造形大学教育後援会・講演会と卒展搬出

昨日の日曜日は、大学の業務として教育後援会式典の場で講演。場所は京都の全日空ホテル。式典と言ってもそれほどかしこまったものではなく、学生の保護者と教員が交流するのが主な目的である。講演は僕だけだったので、その他の先生方は保護者との個別面談を別室で行うというスケジュールだった。
講演の内容は、昨年末大学の公開講座で話をした、アケボノゾウ復元画プロジェクトについてである。スライドショーも若干修正を加えて、約1時間ほど話をした。久しぶりに複数での講演ではなかったので、ゆっくりとしゃべることができた。どうしても他に演者のいる発表だと、すこし焦って早口になってしまう傾向があるので、意識して遅いスピードで話すことを心がけた。
普段、復元について話をするときは、対象の年齢層が広く、子どもから大人まで聞いてもらえる内容にする必要がある。でも、この日は全て大人の方だったので、それほど言葉を選ばずにしゃべることができたのはやりやすかった。長い時間にも関わらず、最後まで熱心に聞いてくださったのもありがたかった。
いくつかの質疑応答に答えて、無事終了。講演会後はホテルの別室で立食パーティー。さすがにいろいろな保護者の方から声をかけられて、あまりゆっくりと食事をすることができなかった。講演の後で、皆さんに顔を覚えられているのでいたしかないが。しかし、世間は狭いもので、こんなところでも共通の知人のいる方がいたりと不思議なものである。

教育後援会終了後は、京都市美術館へ移動して卒展を観覧。搬入の後会場に行くことが出来ず、僕も全体を見たのはこれが初めて。きちんと展示の終わっている会場は気持ちがよい。今年の4年生は制作の進捗が遅く心配していたが、卒展にはなんとか帳尻を合わせてきていた。
午後4時から展示撤去。5時までしか作業ができないので、大作は次の日に搬出という段取り。
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終了後、美術館玄関前に集合。やっぱり多いなあ。イラストレーションクラス。
大学として質の高い教育をするとなると、これが限界の人数だと思う。

何はともあれ無事終了。2月には3年生の進級制作展が控えている。春休みと言っても、大学の業務は多いです。

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投稿者 corvo : 11:37

2010年1月24日

ガンダム三昧

23日にまとまって3冊ものガンダム関連漫画が発売された。これは早急に入手せねばなるまい。
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というわけで近くのツタヤで即買いである。3冊ともほぼ同じボリュームなのだけど、なぜか値段がばらばら。オリジンとガイドブックは同じぐらいのページ数なのに560円と760円。どちらも著者・安彦良和、原案・矢立肇、富野由悠季(さすがにことえりで一発変換は無理か)、メカニックデザイン・大河原邦男となっている。なぜ200円もの差があるのか。トニーたけざきは先の2冊に比べて50ページも少ないのに、なんと620円。オリジンより高いぞ。
今回、トニーたけざきのガンダム漫画は、サンライズの綿密なチェックが毎回ペン入れ前に入っていることを初めて知った。当然と言えば当然か。版権ものだしな。しかし!しかしだ、何故、セイラさんの乳首を描いてはいけないのか。謎である。うっかり二次創作でセイラさんの乳首を描いてしまったら、サンライズから訴えられるのだろうか。怖い怖い(描かないけど)。

オリジンよりも先に、トニーたけざきを読んだのは、ここだけの話である。

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投稿者 corvo : 01:18

2010年1月23日

三毛猫 01

黒猫と平行して三毛猫も制作。モデルはうちのチョビ。
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黒猫と同じF6号サイズ。こちらは縦構図。
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毅然としたいい表情をしている。チョビは人見知りが激しい。唯一なついているのは妻にだけだ。
エスキースを一気に仕上げてしまいたいのだけど、来週末の古生物学会の準備もあるので、なかなか進めることが出来ないだろう。時間の合間を見つけて制作していく予定だ。

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投稿者 corvo : 23:59

2010年1月22日

黒猫 skeleton and living body 01

2月のグループ展に向けて、猫絵の制作。うちのポーちゃんをモデルに、最終的には油彩で仕上げる予定である。まずは鉛筆によるエスキース。
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318 x 410 mm。紙に鉛筆。
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ディテール。使用している鉛筆は2BからF。画像補正で、少し黒くなっている。実際はもう少し鉛色です。

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投稿者 corvo : 23:12

2010年1月21日

Brachiosaurus 02

ブラキオサウルスを修正。完全に描き直した。こういった修正の場合、アナログでもデジタルでも手間は同じだ。
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やや描きやすいアングルに変更。
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ここが一番の描きどころ。背面から見ると水滴型の胴体の立体感を、うまく表現出来るかが重要である。
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アパトサウルスなどのディプロドクス類に比べると、頸椎は細長く頸肋骨によって支えられている。おそらく首の筋肉は少なかったと考えられる。

監修者のOKが出たので、次は着色である。

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投稿者 corvo : 23:39

2010年1月19日

成安造形大学卒業制作展搬入

昨日は朝から卒業制作展のお手伝い。
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晴れ渡る空に、搬入のために大学がチャーターしたクレーン車。これで一気に作品を搬入!というのは真っ赤な嘘で、トラックから人海戦術で展示室まで運び込んだ。でも、イラストレーションクラスは人数が多いので、短時間で全ての作品を搬入することができた。
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まずは打ち合わせ。今年はゼミごとに部屋が分かれていて、ほぼ作品の展示場所も決まっていた。微調整をする程度だったので、とてもスムーズに進んでいく。僕は4年生を担当していないので、初めて見る作品も多く新鮮だった。ただ、イラストレーションクラスの学生は展示の経験が少ないので、特に大型の作品展示は率先して手伝うことになる。
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担当した部屋はこんな感じ。
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新聞紙にくるまって寒さをしのぎ、毎晩見張り当番をするらしいです(嘘)。

明日から開催です。お近くの方、ご覧いただけると幸いです。
第14回 成安造形大学 卒業制作展
会期:2010年1月20日(水)~1月24日(日)
時間:9:00~17:00(最終日は16:00まで)
会場:京都市美術館(本館・別館)
   京都市左京区岡崎円勝寺町
   Tel:075-771-4107
   市バス「京都会館美術館前」下車すぐ
   地下鉄東西線「東山駅」下車徒歩10分

ファッションショー(ファッションデザインクラス)
日時:◎2010年1月23日(土)
    18:30開場  19:00開演
   ◎2010年1月24日(日)*2回公演
    14:30開場  15:00開演
    17:30開場  18:00開演
会場:1928ビル「アートコンプレックス1928」
   京都市中京区三条通御幸町東南角 1928ビル3階
   Tel:075-254-6520
   市バス「河原町三条」下車 西へ徒歩3分
   地下鉄東西線「京都市役所前駅」下車 南へ徒歩5分


〈出品クラス〉
写真クラス、グラフィックデザインクラス、映像メディアクラス(ビデオ・放送)、
映像メディアクラス(CG・アニメーション)、映像メディアクラス(ゲーム・ハイパーメディア)、 イラストレーションクラス、プロダクトデザインクラス、ファッションデザインクラス、 日本画クラス、洋画クラス、テキスタイルアートクラス、彫刻クラス、構想表現クラス

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投稿者 corvo : 23:11

2010年1月18日

Brachiosaurus 01

ブラキオサウルスのラフを制作。Painterを使用。
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タブレットはだいぶコントロールできるようになってきたが、アプリケーションの操作感にはまだなれることができない。手描きよりも時間かかってます。
明日は、卒展の搬入の手伝いなので、そろそろ寝よう。

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投稿者 corvo : 00:27

2010年1月17日

『古生物の復元ー科学と芸術が出会うところ』展示ギャラリー

今月3日から始まっている展覧会会場に、今日初めて行ってきた。
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吹き抜けのホールに、よく目立つ立派な垂れ幕まで作ってもらってあった。下のズンガリプテルスは徳川君の作品だ。
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ちょうどお昼時だったので、ランチにナマズの天丼を食べる。ブラックバスの天ぷらも名物料理。
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ほの暗い会場に、ガラスケースの中の作品たちが浮かび上がる。
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昨年末に大学のアートギャラリーで展示していた作品を、ほとんどそっくりそのまま持ってきている。
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奥行きのあるガラスケースを利用して、小品も展示。
日曜日ということもあって、多くの子ども連れが見に来てくれていた。

明日18日(月)から22日(金)までは休館日です。

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投稿者 corvo : 23:09

2010年1月15日

Sideshow Dinosauria :Styracosaurus Maquette

ずいぶん前にアマゾンに予約をいれていたのに、在庫切れになったりともう入手不可だと思っていたら、今の時期になってようやく届いた。荒木さんのところには12月に届いていたので、およそ一ヶ月遅れである。いい加減キャンセルしようと思っていたので、予想外の出費ではあるが、手元に届いてみるとこれは買って正解だったと思えるものだった。
手放しでほめられる出来というわけではないが、いいところも悪いところも含めて、非常に勉強になる。
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エディションは131/250。全て売れても、それほど大きな利益ではないだろう。
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復元として見たら、かなりのあり得なさのあるポーズだが、躍動的で動物らしさを感じさせてくれる。写真ではもっと艶のある塗装だと思っていたのだけど、実際はかなりマット。少し模型っぽさが出てしまっている。
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胴体が曲がるほどのダイナミックなポーズ。
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ほ乳類を強くイメージしたような動き。
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顔のディテールはかなりあっさりしている。特筆すべきは、背中と腹の鱗の表現。原型を作ったデヴィッド・クレンツとは2007年のSVPで会ったのだけど、そのときに発表のあったある角竜に関する画期的な発見が再現されている。まだ論文になっていないので公にはできないが、僕の復元画でも再現している部分だ。
商品と彫刻の狭間で、うまい具合にバランスがとれている。ディテールの作り込みなら、日本の造型師のほうが巧みからもしれない。しかし、ひとつの動物としてみたとき、空間の中での見え方、動き、省略のうまさ、とにかくバランスがいい。
これは復元画を描くうえでも勉強になるし、フェバリットコレクションでの商品開発にも活かせるだろう。
これはなかなか良いものです。

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投稿者 corvo : 01:59

2010年1月14日

筋肉人の模型

筋肉人という言葉がある訳ではないのだけど、先日、日本美術解剖学会の懇親会の席で、順天堂大学の坂井先生と雑談をしていたとき、この模型(今リンク先を見たら、すべて在庫切れになっている)の話題になって「筋肉人の模型」という呼び名がついたのである。
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昨年の秋に、人体表現研究室の予算を使って購入。現物を見て決めた訳ではないので、若干ギャンブルではあったのだけど、届いてみると予想していたよりも良い出来だった。とりあえず満足。
男性モデルのほうが制作時期が古いようで、女性モデルに比べるとすこしディテールが甘いところがある。
でも手頃な大きさで、全身の筋肉を立体的に把握出来る模型は貴重である。教材として多いに役立ってもらおうと思っている。
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右半身、左半身で、見える筋肉の層が違っており、比較することが出来る。
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女性は体表と、浅層筋。残念ながら深層筋までは作られていない。均整のとれた美しい彫刻だ。
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ただし、このお尻はおかしい。おそらく大殿筋が大きすぎる。体表のある方のお尻と比較して、筋肉だけになったお尻が同じ大きさというのは考えられない。特に女性である。お尻には大きく皮下脂肪がついているはずだ。筋肉が見えている方は、もっとやせた造形にするべきだろう。
でも、この模型かなりおすすめです。ただし在庫切れになっているのが残念。もっと早くに紹介するべきでした。

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投稿者 corvo : 23:38

2010年1月13日

Triceratops skeleton もうすぐ完成

午前中、1年生の作品提出の受付、そして午後からは2年生の合評と、通常授業と同じ時間帯での業務だった。
年末に軽く研究室の掃除と片付けを済ませておいたので、人体表現研究室にも自分の研究室にも気持ちよく入ることができた。でもそんなにピカピカというわけではないけど。

昨年から続いているフェバリットコレクションの監修作業。トリケラトプスのスケルトンモデルは、正真正銘これで最後の監修にしたい。
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肘の関節を微調整して、メーカーへ発送。ほんの少しのずれが、大きく印象を変えてしまう。スケルトンモデルとはいえ、生き物らしさが重要である。今にも動き出しそうな、そんなモデルにしたいと常々思っている。

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投稿者 corvo : 23:32

2010年1月11日

関西事務所開き

もうすでに11日だが、今年初めての関西である。昼過ぎに関東本部を出て、杉並のガレージサンクに軽い修理のために寄り、午後11前に関西事務所へ無事到着した。東名は混雑が予想されたので、久しぶりに中央高速を使ったのだけど、まったく渋滞することなくスムーズな道程だった。ただ、相変わらず右側車線に居座る車が多く、荷物満載の重い車体で少し難儀してしまった。
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談合坂SAで早めの夕食をすませたとき食べたのが、この「もつ焼き丼」。タマネギもたっぷりで、モツの臭みもなく美味かった。最近の高速のSA、PAの食べ物は、レベルが高い。それぞれの地域で特色があるのも楽しい。

年末にある程度、掃除と片付けをしておいたので、気持ちよく部屋に入ることが出来た。
すこし落ち着いたところで、先日、藝大でこっそり渡してもらったブツを開封。南米帰りの友人に、わざわざお金を渡して買ってきてもらった『葉っぱ』と『吸引器』である。
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そう『マテ茶』だ。久しぶりに楽しむ。べつに頭がくらくらするわけでも、幻覚をみるわけでもありません。
美味いか?と問われれば、「?」なのだが、僕は好きだ。飲む野菜とも称されるマテ茶、ビタミン補給のためにも、葉っぱが切れるまで毎日飲もう。

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投稿者 corvo : 23:55

2010年1月10日

日本美術解剖学会・設立記念大会、無事終了

昨日、開催された『日本美術解剖学会・設立記念大会』が無事終了した。
新しくできた学会のお披露目という意味合いが強かったため、レジュメなども準備されておらず、配られたのは発表者の簡単なプロフィールだけであった。僕自身も、他の発表者がどんな話しをするかは、事前にまったく分からない状態でシンポジウムに臨むことになった。
午後1時スタートの予定だったが、予想以上の来場者で受付に長蛇の列ができてしまったため、すこし時間が押してしまった。中央棟の第一講義室は、ほぼ満席。こんなに席が埋まるとは思っていなかったので、嬉しい誤算だった。始まる前から熱気を感じる。

最初の1時間ほどは、講演が2本。司会は松井冬子さん。事前に聞いてなかったので、ちょっと驚いた。
「聖なる肉体」 …伊藤俊治(東京藝術大学教授)
「国宝・阿修羅展・・光の演出による表情の見せ方」…木下史青(東京国立博物館デザイン室長)

木下さんの講演の後、休憩に入る直前に(ちょっと時間が押しているところを)無理無理質問をさせてもらった。以前から気になっていたことで、寺社仏閣に設置される事が想定されている仏像などを、博物館などで新たに展示することを、デザイナーとしてどう考えているのか?ということだ。
博物館では360度全方向から見る事ができ(そうでない展示もあるが)、まったく新しい側面が見られる事で新たな発見をすることもある。講演の中で解説されていた照明による表情の移り変わりは、僕が予想していた以上に大きな変化を伴っていた。もう、全然別物の彫刻といってよいほどの違いを見せてくれる。これは仏閣に安置された状況では、見ることが出来ないだろう。木下さんはそういった点をポジティブに捉えて、展示デザインを考えているという事だった。どこまでもベストの答えは出ないだろう。展覧会も一期一会、体調や精神的なことにも左右される。
ただ、大混雑した会場では見たくない。話題になった展覧会に、極端なほど人が集まる状況は、どうにかならないのだろうか。実は「国宝・阿修羅展」見に行けなかったのが、何時間も待たなければ入れなかったということで、会場に行けたとしても入る事を断念していたのは確実だ。

15分休憩の後、3時からいよいよシンポジウムがスタート。
松井冬子さんの発表は、自作の制作プロセスについて。ノートパソコンを使わずに投影機を使いながらのプレゼンを久しぶりに見た。
順天堂大学の坂井建雄教授は、解剖書の図版を使用しながら、人体の骨格と筋肉との関係を分かりやすくひもといていく。なるほどこういう方法があったかと、勉強になった。絵を描く場合、どうしても表層の筋肉に眼が行きがちで、骨との関係がおろそかになってしまうことがあるが、同じ部位の骨格図と筋肉図を繰り返し見せることで、おぼろげながらもイメージ出来てくるようになってくるというしかけである。使われていた解剖書は僕もよく参照にする、プロメテウス解剖学アトラス(日本語版の監訳を坂井先生が担当されている)だった。
僕が授業でやろうとしている内容にもっとも近く、非常に興味深かった。
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次が僕。まず古生物の復元から始めて、skullシリーズの制作プロセス、最後は最近作の紹介で締めくくった。
前半の復元については、これまで何度も話をしてきたが、この場では初めての人も多いと思い話すことにした。
トリは東大総合研究博物館の遠藤秀紀教授。遠藤さんとは数年前にほ乳類学会でお会いしたことがあって、久しぶりに話をすることができた。彼の発表はおそらくこの日、一番インパクトがあっただろう。テーマが「科学の骨、美術の骨」だったにも関わらず、出てくるのは、動物の内蔵やら生首やら血に染まった画像の連続。軽妙な語り口とのコントラストも、多くの注目を集めた要因だろう。もちろん最終的には、「骨」の話へと収束していく。動物の遺体を後世に残すことの意義を熱く語る姿勢は、彼の著書でもある『解剖男』そのものであった。
シンポジウムの肝である、討論の時間がほとんどなくなってしまったのは残念だった。会場からの質問を受けることもできなかったので、発表に対する反応も知ることが出来なかった。
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シンポジウムの様子。

午後5時から懇親会。
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楽しく、いろいろな人と話すことができた。見に来てくれていた友人も、発表者に積極的に話しかけて盛り上がっていたようだ。

二次会は友人たちと、「焼き鳥のいわさき」で飲み会。11時まで多いに飲んで食べてしゃべった。各地から集まったメンバーで、一番遠かったのはなんとロサンゼルス。懇親会から通算すると6時間。とにかくしゃべり続けた1日だったかも。
でも無事に終えることができて、ほっとしている。これから、多いに盛り上がっていってほしい。
興味のある方、どんどん入会してください。

こちらで当日の様子が、学生スタッフのレポートで読めます。

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投稿者 corvo : 23:50

2010年1月 9日

日本美術解剖学会・設立記念大会

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日本美術解剖学会・設立記念大会開催のお知らせです。シンポジウムのパネリストとして参加します。まだ、できたての学会ですので、どんな方向になるのか分かりませんが、たくさんの方に参加いただければと思います。
当日は、松井冬子さんと僕の作品を数点(小品やデッサン等)展示する予定です。

日時:2010年1月9日(土)

場所:東京藝術大学・美術学部・中央棟1階・第一講義室


プログラム:

午前10時 

・若手研究者の発表

午後1時  

・講演

「聖なる肉体」 …伊藤俊治(東京藝術大学教授)

「国宝・阿修羅展・・光の演出による表情の見せ方」…木下史青(東京国立博物館デザイン室長)

       
・シンポジウム「科学の骨、美術の骨」

遠藤秀紀(東京大学教授)

小田隆(成安造形大学講師)

坂井建雄(順天堂大学教授)

松井冬子(画家)

司会:布施英利(東京藝術大学准教授)

参加費 1000円(学生500円) 

ただし、会員は参加費無料

入会案内

さまざまなジャンルの皆さまの入会をお待ちしています。

年会費、一般3000円(学生2000円)
お問い合わせ:日本美術解剖学会事務局(東京芸術大学美術解剖学第一研究室内)

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投稿者 corvo : 13:00

2010年1月 8日

いよいよ明日、日本美術解剖学会・設立記念大会

ここ数日、年末からひいている風邪が良くならなくて、咳がひどく難儀している。年末には激しい咳が原因で、肋骨のまわりの筋肉を痛めてしまいかなり苦しかったのだけど、いまだその痛みも少し残っている。思考もぼやけてしまうので、はやくなんとかしたい。
明日しゃべる内容は、今日スライドショーをまとめながらほぼ考えることができた。15分という短い時間なので、かなり駆け足の内容になるかもしれないが、シンポジウムがうまく盛り上がってくれればと思っている。午前中には数点の小品を発送済み。友人たちもこの機会に集まってくれるようなので、夜は楽しい飲み会です。これで風邪ひいてなければ最高なのだけど。
結局、年末から気持ちが休まってないのが、一番大きい原因かもしれない。いまだにクリアできていない案件があり、どうにも落ち着かない。体調の悪さから集中できていないということもあるが、まとまった時間、絵を描けていないのが最大の要因だろう。わざわざ油彩の道具も運んできたのに、まったく手を付けることが出来ずここまできてしまった。
エスキースやスケッチはしているが、長時間、絵が描けないと本当に気分が悪い。それもやはり、実際に手で触れる道具を使ったものでないとだめなのだ。画面を通して指先からぴりぴりと伝わってくる素材の感触や、物理法則に支配された物質の動きが、たまらなく好きなのである。

ちょっと寝不足で、声も良くないかもしれませんが、明日お会い出来るのを楽しみにしています。

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投稿者 corvo : 23:29

2010年1月 5日

ルーテシアRSの修理と整備

今日は朝から杉並のガレージサンクへ、RSのメンテナンスに行ってきた。
実はこの車を買ってまもなくの頃、峠でスピンしてフロントバンパーの右側を割ってしまったことがあって、いままで補修した状態で乗っていたのだけど、その補修箇所が再び割れてきてしまってずっと気になっていたのである。そんなとき、たまたま状態の良いバンパーの中古が見つかって、すぐに交換してもらうことになった。
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オイル交換の時期も近くなっていたのでついでにお願いし、さらにこれも以前から気になっていてた、アクセルペダルの重さを解消するために、スロットルボディの交換もすることにした。これまでは内径をボアアップしたスロットルボディを装着していたのだけど、このスロットルのスプリングが異常なほどに強く、ブレーキよりもクラッチよりも重いアクセルという、とんでもないことになっていたのである。長時間の高速道路の走行で、余計に疲れる原因にもなっていた。一昨年に入手してあった中古のノーマルスロットルボディに交換したところ、これほど軽かったのかとびっくりしてしまった。格段に運転が楽になり、劣悪なペダルレイアウトにも関わらずヒールアンドトゥを容易にすることが出来るようになった。これはうれしい。
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交換したバンパーは全く同色だったので塗装の必要はなかったが、あまりに状態が良すぎて僕の車のボディとは全然艶が違うのはご愛嬌。これでさらに愛着もわくというもの。次は足回りのブッシュ類に手を入れて、さらにしゃきっとさせていく予定。目指すは新車のとき以上のコンディションである。

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投稿者 corvo : 23:39

2010年1月 3日

『医学と芸術展』森美術館

遡ってのアップ。
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元旦は妻の実家に年始の挨拶に行った帰り、六本木に寄って『医学と芸術展』を観てきた。同僚の先生からも勧められていて、前評判も高い展覧会だったが、実際に非常に面白く観ることができた。元旦ということで、それほど混雑していなかったことも良かった。
ただ、展示の順番や空間の作り方は、もうひとつ分かりずらかったと思う。いくつかのテーマに分かれており、それぞれに現代作家の作品も混じっているのだけど、そのコントラストがうまく見えてこなかった。それ以上に、医学がまだ黎明期であったころの、様々な器具や模型やスケッチなどに魅力的なものが多かった。純粋に知りたいという欲求が具現化されており、医学的に不正確なものであっても美しさと迫力を感じることができた。
今回、最大の収穫はジョン・ハンターの兄である、ウィリアム・ハンターの『正常位の胎児』の版画を観ることができたことだ。かなりの大判で、非常に詳細に描かれた図像は、残酷な現実を描写しているのにも関わらず、すばらしいデッサン力とあいまって実に美しかった。
他の展示では、義手や義足の進歩、装飾を施された医療器具、実用と美のぎりぎりのせめぎ合いが非常に興味深い。
僕が現代作家の作品で一番好きだったのは、ヴァルター・シェルスのシリーズだ。人間の生命の最後の炎をともした表情と、その炎が完全に消えてしまった物質としての顔を撮影し、写真作品として展示していた。余命幾ばくもない人の肖像写真を撮り、亡くなった直後にさらに撮影をするという、本人や遺族への説得に多大なエネルギーを使うであろうそのコンセプトは、老人の後を付け回した逸話のあるレオナルド・ダ・ヴィンチや、絞首刑場から死体を奪い合ったジョン・ハンターの時代を彷彿とさせるが、現代においてはより大きな意味を持ってくる。生と死を冷徹なまでに見つめた、非常に説得力のある作品だと思う。

2月28日までの会期なので、また何度か足を運んでみようと思っている。おすすめの展覧会です。

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投稿者 corvo : 23:29

2010年1月 2日

Apatosaurus "digital" 1

正月2日から少しずつ仕事を始めている。年末に残してしまっている仕事も多く、すぐにでも始めないとこれからどんどん苦しくなってくる。
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アパトサウルスのエスキースをデジタルで制作。
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修正は楽に出来るが、アナログよりも時間がかかってしまうのと、目の疲れがつらい。
今年は、スムーズにデジタルでの制作が出来るようになるのが目標である。これから鍛えていきます。

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投稿者 corvo : 23:00

2010年1月 1日

新年あけましておめでとうございます 2010年

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新年あけましておめでとうございます。
昨年中は、大変お世話になりました。
今年が皆様にとって、幸多き一年でありますように
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

2010年 元旦

小田 隆
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投稿者 corvo : 00:00