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2009年10月31日

The unknown skull 六甲昆虫館スペシャル 3

先日、六甲昆虫館の箱に額装されたものが届いた。これで完成。
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33.3 x 21.4 x 8.3 cm。画面のサイズは25.0 x 12.5 cm。
そして、この作品をニューリーでスキャニングしてもらったのが次の画像。
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いつもながら深い被写界深度に驚かされる。
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六甲昆虫館で販売します。

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投稿者 corvo : 12:07

2009年10月30日

翼のあるヒト 2

今日は朝から定例教授会。予想以上に長くて昼食を食べるのが、ずいぶん遅くなってしまった。
油彩の制作は教授会が始まる前に少しと、昼食後から夕方まで。
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骨格の半身を中心に進めて行く。脊椎の数を慎重にカウントしながら、ざっくり描く。
何もなかった画面から掘り起こすように描き起こしていく。僕は粘土のように盛り上げていく描き方は得意ではない。余分な大理石を削り取っていくように、筆を使っていくほうが心地よい。

授業のない週末を利用して、明日は一気に進める予定だ。

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投稿者 corvo : 23:17

2009年10月29日

Grandma 油彩編 6

授業の合間を縫いながら制作。
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手を中心に描き込む。自分の手をモデルに、年老いた状態を描こうとしているので難しい。
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ディテール。油彩のブランクが長いので、最近いろいろな技法書を眺めている。雑誌「美術の窓」の売れっ子作家たちのプロセス紹介が面白くて参考になる。
でも、この作品よりも「翼のあるヒト」を優先しなくては。
明日は朝から定例教授会。

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投稿者 corvo : 23:10

2009年10月28日

翼のあるヒト 1

新作の制作をスタート。
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先週描いたクロッキーとデッサンをもとに、キャンバスにコンテで下描きしていく。M120号(1940 x 970)サイズ。
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チャコールペンシルで骨を加筆。
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頭部。
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脊椎と肋骨の数を数えて合わせなくてはいけない。
特定の誰かを描くのではなく、複数のモデルを使いながら進めて行く予定。
この作品、急ピッチで仕上げて行きます。

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投稿者 corvo : 23:53

Grandma 油彩編 5

食あたりで苦しみながら、少し進めた。
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手を中心に描き込み。まだまだこれから。
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途中で病院に行ったりと中断も多く、それほど時間をかけられなかったが、着実に進んでいる。
今の病院、インフルエンザの予防接種で非常に混み合っている。待合室のほとんどの人が元気そうで、そんな中具合悪く待っているのは結構つらい。優先的に前に回してくれるわけではないし。
体調管理をしっかりしなくては。

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投稿者 corvo : 00:29

2009年10月27日

アラジン点火

朝晩はかなり冷え込むようになってきた。今シーズン初のアラジン点火である。
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昨日は食あたりで1日苦しんでいた。朝起きてからずっと具合が悪く、ほとんどトイレとの往復。嘔吐感もすさまじく、午後遅くになるまで大学に行って制作することが出来なかった。体中から毒を出し切るのに、ほぼ1日がかり。今日にはすっかり回復しているので、事なきを得ている。しかし、このロスは大きかった。制作のスケジュールが1日狂ってしまった。
原因ははっきりと特定できないが、おそらくコンビニで買ったサンドウィッチだと思われる。

じんわりと暖かくなるアラジンの炎が心地よい。もうすぐ本格的な冬がやってきそうだ。もう少し寒くなったら、RSのタイヤをスタッドレスに履き替えよう。

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投稿者 corvo : 23:21

2009年10月25日

Grandma 油彩編 4 & 京都画材祭り

土曜日は午前中に家をでて、京都市動物園へ。シカの写真を撮影したかったのだが、目当てのポーズをとってくれず断念。それ以外の動物たちの姿を楽しんできた。時間があまりなくスケッチまではできなかったが、初めての動物園は新鮮で面白かった。公園の一角に位置するとは言っても敷地のすぐ側には民家があって、朝はきっと色々な動物の声で起こされるのだろうなと想像してしまう。学生の時は上野動物園が隣だったので、夜が明けてくると様々な動物たちの声が聞こえてきたのをよく覚えている。
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寒いのか、身を寄せ合っていたワオキツネザルたち。何とも言えない可愛さ。

動物園を出て、みやこメッセで開催されていた京都画材祭りへ遊びに行く。
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ブース展示だけではなく、画材の販売も行っているので少し必要なものを購入してきた。油彩用の筆を買ったのは、ほんとうに久しぶりだ。写真に写っているキャンバスプライヤーを買えたのが、今回の収穫だった。
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なんと赤くて、角付き!この角には大きな意味があって、木枠にキャンバスを包み張りすることができる。これまでは無理矢理力を入れて張っていたのが、各段にペースアップして効率よく張ることができる。まさに3倍の仕事量に。
この日は1年ぶりにゴールデンアクリリックスMark Golden氏にも会うことが出来た。いつ会ってもフレンドリーに接してくれるのに、相変わらず僕の英語力の駄目さ加減が申し訳ない。

日曜日は家の片付けを少しした後、午後から油彩を少し制作した。
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手を描き始めた。祖母の手は写真もスケッチも残っていない。そのため、自分の手をモデルに年老いた手を再現しようと試みている。しかし、祖母の腕の力は強かった。僕が高校生の時、腕相撲で勝てなかったほどだ。
最近、油彩を描き始めて思ったのは、非常に経済的な画材のひとつではないだろうかということである。アクリル絵の具は乾燥が速い事が大きな特徴だが、2時間もするとパレットの上で完全に硬化してしまう。1日中仕事をしようと思うと、何度も絵の具を捨てたり出したりを繰り返さなくてはいけない。これはかなり不経済だ。下手をすると画面に乗せる絵の具よりも、捨てている絵の具の方が多いのではと思う事も多々ある。
その点、油絵の具は乾燥が遅いので、パレットの掃除を頻繁にしなくても大丈夫だ。クロッキーの授業の時、モデルの休憩時間の度に少しずつ制作することもできる。その日のうちなら筆もそのままで放置しておける。
何年も本格的に油彩を描かなかったことを、今は後悔している。
改めて優れた画材だという事を、いまさらながら実感しているのである。

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投稿者 corvo : 23:45

2009年10月24日

Grandma 油彩編 3

中国に行く前にもこつこつと進めていたが、帰国後も少しづつ加筆している。
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かなり油彩の特性が分かってきた。
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今、もっとも描き込んでいる部分。

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投稿者 corvo : 23:26

2009年10月23日

ヌードクロッキー三昧

水曜、木曜はレギュラーの授業。午前、午後とクロッキーを中心に授業をしているが、木曜日はさらに夜の時間帯まで同じモデルに残ってもらった。もちろんモデル事務所を通してのオーダー。僕が1対1で描くためだ。
授業では学生の動きに目配りしたり、タイムキーパーをしたりと、どうしても集中力をそがれる要因が多い。かなり集中しているといっても、まだまだ完璧とはいえない状況である。そんな中途半端な状態を打開するためもあって、モデルと1対1で制作できる場を作ったのである。
広い人体表現研究室に僕1人、モデル1人。緊張感のある心地よい空間だった。
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1ポーズ目。20分。クロッキーブックに鉛筆。
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2ポーズ目。20分。クロッキーブックに鉛筆。
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80分。アルシュに鉛筆。
久しぶりに集中して没頭することができた。やはり授業中とは全然違う。自分のためだけに制作する空間。
夜遅くまでつきあってくれた、モデルのHさん本当にお疲れさまでした。
この日、関西事務所に戻ってからは、意識を失ったように眠ったのでした。

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投稿者 corvo : 23:14

2009年10月21日

日本古生物学会75周年記念Tシャツのデザイン募集

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タイトルの募集コンペの審査員を務めることになりました。初めての経験です。
75周年記念Tシャツのデザイン募集。なので僕自身は応募する事ができません。
まだ、募集内容に流動的な部分もあるのですが、興味のある方気軽に応募していただければと思います。

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投稿者 corvo : 23:51

2009年10月20日

中国で商品開発

昨日、無事帰国しました。

中国滞在中はかなりの密度で仕事をこなした。初日は午後5時頃に工場に到着してから午後8時まで。2日目は午前9時から午後8時まで。3日目は香港への移動の日だったので、午前9時から午後4時30分まで。限られた時間の中で全ての原型をチェックしなくてはならなかったので、時間との闘いでもあった。
今、最も大変なのが、トリケラトプススケルトンモデルの開発である。
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スケルトンモデルは作り込む要素も多く、化石として分かっている部分に関してはごまかしがきかない。論文の図版から全てのことが分かるわけではないので、補足しながら進めていく必要もある。
中国のスタッフと一緒に作業を進めて行く。手前が僕の作業場所。
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ようやく3日目にして、理想的な形にすることができた。まだ細部を詰めて行く必要があるが、概ね良い状態に出来上がってきている。
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逆光で見づらいが、全体のシルエットがだいたい分かってもらえると思う。

以前から感じていた事だが、中国の原型師に作ってもらうと、いつも工芸的に整いすぎた造形になってしまうことが多い。骨も生物の一部である。メカニカルな構造を持っているとはいえ、非常に複雑で一つとして同じ形はない。左右でも微妙な違いが表れる。今回、彼らに伝えたかった大きなポイントは、自分たちは生物を作っているのだということである。小さく縮尺されているが、模型ではなく生物を作っている意識を強く持ってもらいたいと僕は思っている。
表面の処理も綺麗にしすぎないようにお願いをしてきた。どこまで実現出来るかは、完成した原型を見てみないとわからないが、楽しみに待つ事ができるレベルまでは、今回の開発作業で持って来れたのではないかと思っている。

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投稿者 corvo : 12:27

2009年10月18日

今、中国にいます

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16日から中国に来ています。
昨日一昨日と夜8時まで仕事して、その後はゆっくり時間をかけての食事となるのが恒例なので、ホテルの部屋に戻るのが遅い時間になってしまっていた。そのためblogを書く事も、メールを出す事もほとんど出来ず、滞在3日目の朝である。連日、暑い。昼間は30度の、常夏といってもいいような所だ。

仕事の内容についてはいずれ書くとして、昨日のブラジルGPの予選は雨で荒れてしまった。僕は雨のレースが好きではない。実力をもったドライバーが下位に沈んでしまう事があるからだ。特に今回はベッテルの順位に注目が集まっていたが、Q1敗退してしまい彼の逆転ワールドチャンピオンの可能性はほぼ0になってしまった。
チャンピオン争いから脱落したチームメイトのウェバーが2番グリッドというのも皮肉なのものである。ポールポジションはバリチェロ。バトンは14位と不甲斐ない。もし仮にバトンが最終戦までこんな状態でトップを守りきっても、チャンピオンと呼ぶのを疑問に思ってしまう程の駄目さ加減だ。是非、アグレッシブに勝ち取ってほしい。バリチェロ優勝、バトン無得点だと、俄然最終戦が面白くなってくるが。

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投稿者 corvo : 08:49

2009年10月15日

人体表現研究室、Hiroさんとの美術解剖学講義『体幹』

ついに後期日程でも、Hiroさんの美術解剖学講義が始まった。内容は前期と同じだが、Hiroさんとのコンビネーションは格段に良くなってきている。いわば手探り状態だった前期から、ある程度確信を持って授業を行う事が出来るようになってきた。
今回は体幹部。胸から腹にかけてをHiroさんが、背中側を僕が解説。女性モデルはキャメロンさん。男女の性差についてもくわしく説明を加えた。

キャメロンさんもかなり鍛えているので、非常に皮下脂肪が少なく、女性でありながら筋肉がよく観察できる。

骨格模型との比較。
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腕の動きに伴い収縮する大胸筋を、学生に触らせて実感してもらっているところ。こんなことができるのは、Hiroさんの講義の時だけだ。
まだまだ改善の余地はあるが、現時点ではベストの授業ができたと思う。自主的に集まった学生たちとはいえ、美術解剖学に対する関心、人体を描く事への意欲は極めて高い。観て、触って、描いて、それらを繰り返す事で、スキルを高めていくことができる。自分で授業をしながら、僕が学生の時に受けたかったと思っている。
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最初の1枚目。20分。男女ダブルはきつい。
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こちらも20分。
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講義の後に描いた10分クロッキー。

この日は朝からずっと授業だったので、丸1日描き続けだった。まさにクロッキー漬け。
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午前、10分クロッキー。
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午前、20分クロッキー。
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午後、10分クロッキー。
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午後、20分クロッキー。

次回のHiroさんの講義は11月2日に開催。「上肢」編です。

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投稿者 corvo : 22:26

2009年10月13日

The unknown skull 六甲昆虫館スペシャル 2

昨日、ようやく新作が完成。
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それぞれのサイズは250 x 125 mm。
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ほぼ原寸大だが、すこし絵の方が小さいか。

この出来上がった絵を六甲昆虫館まで届けるために、夕方から車で出かけてきた。連休最終日で道が混むのは分かっていたが、気分転換と車のテストを兼ねてどうしてもドライブしたかったのである。しかし、やはり渋滞が酷かった。結局、大津を抜けるのに1時間以上かかってしまった。たった92kmの道のりに3時間もかかるとは。
それでも営業時間内に無事到着。その後、館長さんと9時すぎまで店内でしゃべって、近くの中華屋で夕食を楽しんできた。水餃子が絶品の店。焼き餃子も美味い。
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今回、入手してきた標本箱がこれ。すでに作品の構想は決まっており。後は制作するだけだ。
楽しみ楽しみ。

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投稿者 corvo : 23:47

2009年10月12日

RSのハンドリング復活

ここ数ヶ月、愛車ルーテシアRSのハンドリングの悪化に悩んでいた。高速道路である一定のスピードを超えると振動が出て、どこまで行っても収まる気配がなく、車線変更でもフロント廻りが落ち着かない症状が出ていた。
新車から8年、距離も76600キロを超えて、サスペンションをシャシー(サブフレーム)につなぐブッシュ類がへたってきたのかと思い、点検整備に出す事にした。
今回、依頼をしたのは草津にある(有)シブヤオートモビル。関西事務所近くて主治医を捜していたのだが、大学の事務のアルファロメオ乗りにこの店を教えてもらいRSを預ける事にしたのだ。
1週間ほどかかったが原因がはっきり分かり、ハンドリングも従来通りの状態に戻った。サスペンションに関わるブッシュ類にへたりはなく、タイロッドエンドやステアリングギアボックスにも問題がなかった。結論としては、ステアリングギアボックスをシャシーに固定するブッシュのへたりが原因だった。ステアリングを左右に切るたびに、ギアボックスごと少し動いていたようなのだ。これではステアリングの操作とタイヤの向きにずれが出てしまうのはしかたがない。がたつきがあったことで、振動の発生の原因にもなっていたのだろう。
ブッシュを新品に交換し、トーイン調整をしてもらっただけで、あのニュートラルなハンドリングが復活した。これは楽しい。まだ高速道路では試していないが、おそらく大丈夫だろう。あらためてこの車の良さを実感した。代車に借りていたのが国産軽四だったので、その差は歴然。運転するのが楽しくてしかたがないが、なかなか出かける時間がないのが玉にきずである。

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投稿者 corvo : 09:54

2009年10月11日

旧グッゲンハイム邸

昨日の土曜日は友人の結婚パーティーに参加するため兵庫県の塩屋へ。
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初めての土地。海岸線に山が迫っている。駅からも目的地の旧グッゲンハイム邸が見える。
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線路のすぐ脇にある門。鎌倉の近辺に似たようなところがあった記憶が。風向きのせいか、この日は潮の香りがしなかった。空気もからっとしていて、気持ちのよい天候だった。
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旧グッゲンハイム邸の全貌。木造二階建てで、予想していたよりもコンパクトな建物だった。
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日当りの良い2階のサンルーム。かなり老朽化が進んでいて、ゆがみの出ている部分もあるが、ゆったりとした空間で時間の流れも心地よかった。
友人の結婚パーティとはいえ、実は参加者の中にほとんど知人、友人はいなかったが、新たに知り合う事の出来た人たちもいて、楽しい時間を過ごすことが出来た。手作り感満載の、良いパーティーでした。

土曜、日曜と続けて出かけていたせいか、帰宅したらばててしまった。体力のなさを痛感する。

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投稿者 corvo : 23:57

2009年10月10日

Grandma 油彩編 2

明日、土曜日から始まる大学祭の為に、学内が慌ただしく騒然としていた。準備をたった1日でするのだから、かなり無茶だなと横目に見ながら、今日も油絵の制作をしていた。
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進むほどに難しさが増してくる。
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早い段階で、少し描き込みすぎたか。このまま絵の具をのせていくと、暗くなりすぎる危険性がある。
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そこでもう一度、シルバーホワイトを使って顔全体を明るくすることにした。
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この状態で丸1日は触れない。指触乾燥してから、次の段階に。
絵の具が濁らないように描き進めていきたい。アクリルに比べると、発色の良さは「圧倒的」である。
今回は全体の構想を完全に決めずに描いている。多少、行き当たりばったりの部分もあると思うが、完成までおつきあいいただければと思う。

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投稿者 corvo : 00:04

2009年10月 9日

Grandma 油彩編 1

もっと早くに始めようと思っていたのだが、こんな時期になってしまった。本格的に油彩を描くのは十数年ぶりだ。その大きなブランクが、腰を重くしていたのは否めない。毎日描いてきていないのだから、上手くはない。これから徐々に思い出しながらの制作となる。
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コンテとチャコールペンシルで簡単に下描きをして、下地を作る事なく絵の具を置いていく。
久しぶりのテレピンの臭いは強烈。
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道具はこんな感じ。学生時代のものも多くまじっている。
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休講になった時間を利用して制作。ここまで3時間ほど。
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使っている絵の具はまだ限定的。大きさは89.4 x 145.5 cm(M80号)。
じっくり時間をかけて制作していく予定。

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投稿者 corvo : 11:44

2009年10月 8日

SVP in Bristol 6 まとめ編

随分、時間があいてしまったが、ようやくまとめ編。
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ブリストル滞在中、大学近くにあった小さな画材屋でスケッチブックを購入し、あまり多くは描けなかったがスケッチを楽しんでいた。
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画材店名"Bristol Fine Art"のロゴが入ったオリジナルスケッチブック。
スッケチは主に博物館で行った。できれば町並みなども描きたかったのだけど、SVP開催中はなかなか時間がとれなかった。ゆっくりのんびりと一週間ぐらい滞在出来れば、何枚か良い絵が描けたかもしれない。
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最初の一枚は、ゴリラのアルフレッド。ブリストル動物園の人気者だったらしい。約30分。30 x 25 cm。
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ディテール。
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別の角度から。約25分。
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ディテール。
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これがアルフレッドの剥製。
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これはトラの剥製ジオラマの一部。このスケッチをしているとき、ハレット夫妻が後ろから見ていたらしい。写真を撮っている人がいるなぐらいは感じていたのだけど、まさかマーク・ハレットだとは思わなかった。
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真に迫った迫力あるジオラマ。

最終日の打ち上げパーティーでは恒例のネームカード交換。
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スキピオニクスを記載したイタリアの有名な古生物学者ダル・サッソと交換してもらうことがきた。実は、前日にエキシュビジョンホールで彼が一緒に仕事をしているアーティストたちと知り合いになったことが縁で、おたがいに顔を覚えたのがきっかけになったのである。
驚いたのは彼らが、ネットを通して僕の仕事を知っていてくれた事である。ネームカードの名前を見るなり、「君がstudio corvoなのか?」を声をかけてくれたのだ。ポスター会場でも別のアーティストから、「君の仕事は良く知っているよ、とてもいいね」と話しかけられたりと、サイトを公開していることがリアルでも繋がってきている。

今年は残念なことにアウォードバンケットが中止になったため、パーティーまでの流れがいまひとつよくなかったが、「また来年!」の挨拶を友人たちと交わすことが出来た。

最後に番外編。
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徳川君が立派です。

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投稿者 corvo : 23:28

今日は休講

やはり台風の影響で今日は休講。前期に続いて、またスケジュールを組み直さねばならず、学生にも負担がかかってしまう。
午前7時の警報解除は無理だと思っていたので午前中の授業は諦めていたが、午前10時の警報解除もわずか1分差で午後の授業が休講になってしまった。雨も上がり始めていて晴れ間も見えていたため、できれば開講したかった。
思いがけず出来てしまった時間を、これから有効に使おう。

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投稿者 corvo : 12:29

2009年10月 7日

台風接近

もうそろそろ上陸か。
大学にいる間に暴風警報が発令された。明日の授業も台風次第だ。休講になると前期のインフルエンザと同様、カリキュラムの進行が混乱してしまう。後期は行事も多いので、1回の休講でも大きな影響が出てしまう。
出来れば授業は行いたいが、天災ばかりはどうしようもない。
今は、大きな被害が出ない事を祈るばかりである。

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投稿者 corvo : 23:37

2009年10月 6日

週末は関東本部、火曜日から関西事務所

先週末は金曜日から関東本部に。土曜日にいとこの結婚式に出席するためだった。比較的ゆったりとした週末を過ごした後、火曜日に新幹線で関西事務所に戻ってきた。
この日は夕方から人体表現研究室の課外授業に参加。担当は同僚の先生だったので、タイマーやモデルさんへの対応は全部お任せして、久々に描く事に専念できた。

でも、まだちょっと本調子には遠い。立て続けに移動があったり、時差ぼけや、疲労。今やりたいことと、やれない現実とのギャップにも、少し苦しんでいる。
これからの予定をきちんと整理しないと、ちょっと混乱してきている。
後3ヶ月で今年も終わる。時間は有効に使わなくては。

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投稿者 corvo : 23:20

2009年10月 5日

人体表現研究室、後期日程始動

SVPから戻って、あっという間に一週間がたっているが、先週は帰国直後から人体表現研究室の課外授業に、平常授業にとフル回転だった。SVP関連エントリーも、まだ少し残っているので、数日のうちに完結させたい。

29日火曜日は、人体表現研究室後期日程の第1回だった。女性モデル。
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20分。木炭紙大のクロッキーブックにペンとインク。
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10分。鉛筆。
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こちらは9月中旬に高大連携授業で制作したもの。夏休み中は大学が休みなため、しばらくクロッキーが出来ないでいた。この時、およそ一ヶ月ぶり。

何枚描いても、毎回毎回うまくいくわけではない。常に課題が見つかり、それを修正していく、そんな繰り返しだ。
後期日程の参加者は、前期よりもさらにやる気にあふれている。こちらもどこまでその熱意に応えられるか。しっかり描いていってほしいと思う。
後期日程にも3回、スペシャルゲストとしてHiroさんが登場します。

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投稿者 corvo : 21:42

2009年10月 3日

SVP in Bristol 6 Superdry. 極度乾燥(しなさい)編

今回のヒットはやはりSuperdry. 極度乾燥(しなさい)だろう。
takiさんのところでも取り上げてもらっていて、以前からネット上でも話題になっていたようだ。
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niceな笑顔のショップ店員。店内写真の許可を求めたら、快く応じてくれた。
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店内には日本語、ではなく日本の文字とそれに似た文字があふれている。
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品揃えは豊富。品質も非常に高いと思う。地下と中二階にも売り場があり広々とした店内。
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この防水のメッセンジャーバッグが非常に気になっていて、何度も買おうかどうしようかと逡巡してたのだけど、前回のエントリーでも書いたとおりクレジットカードが使えないという事情があったので、結局買わずに済んでしまった。値段は50ポンドぐらいだったので、リーズナブルな価格設定だったと思う。

日本のアマゾンでも帰るようなのだけど、かなりの高価格である。現地での値段を知っているとぼったくり価格に見えてしまう。ポンドがもっと高いときに輸入してしまったのだろうか。Tシャツは2500円ぐらいから4000円ぐらいまでで、デザイナーブランドとしては、リーズナブルな部類だろう。それが10000円近いとは。

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同僚の先生へのお土産。大阪出身者なので、やはりOSAKAで決まりだろう。でも「会員証な」ってなんだ。
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こちらもお土産。基本の「Superdry. 極度乾燥(しなさい)」にしてみた。
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袋のデザインも気が利いている。
これらの商品群、非常に高品質だと思う。現地で買う限り、値段が高すぎるということもない。
店員に「僕、日本人だけど、全然理解出来ない文章だよ」って話しをしたら、笑っていたので確信犯でやっているのだろう。フレンドリーで、雰囲気もとても良い店でした。

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投稿者 corvo : 23:46

2009年10月 1日

SVP in Bristol 6 トラブル編

実は今回の旅、ちょこちょことトラブルが多かった。
飛行機が遅れるとか、乗り換えに失敗するとか、荷物をロストするとか、そういった致命的なものはなかったのだけど、小出しにして難を逃れていたと言えるのかもしれない。

最初は入国審査。僕はオタワでも全ての荷物をチェックされる目にあっているのだけど、今回はちょっと返答に詰まってしまったために時間がかかってしまった。
いきなり「Why here? 」なんて大雑把に聞くものだから、心の準備ができなかったよ。アメリカだと比較的、具体的な質問をしてくれるので答えやすいのだけど、抽象的なこととなると僕の英語力では難しい。SVPに来た目的も、発表するわけではなし、アーティストといっても展示をするわけでもないし、徳川君は「study」と答えて事なきを得ていたらしいが、考えれば考えるほど混乱してしまったのである。日本語で答えるのも、ちょっと難しい質問ではある。
時間はかかったが、とりあえず無事に通過出来たので良かった。

この旅、最大のトラブルはホテルのバスタブの湯をあふれさせてしまったことだろう。西洋型の風呂でも湯船につかるのが好きなので(広くて身体が伸ばせるのが良い)、いつもお湯をためるのだけど、うっかり出しっぱなしにしてしまって、ドアの前のカーペットまで濡らしてしまうという失態を演じてしまった
バスタブの上のほうに排水口があったので、てっきりそこから流れてくれるものと思っていたら、水流の勢いがそれに勝ってしまったようだ。このホテル、珍しく水圧が高かったのである。お湯もばっちりだったし、そんな良い事尽くめのことが徒になってしまった。
とにかくタオルをつかって吸っては絞るの繰り返し。ホテルからもひとり駆けつけてくれたが、ほぼ終わっていたので、カーペットの水を吸い取るためのタオルを3枚敷いていっただけで、「たいしたことないね」といったそぶりで帰って行ってしまった。その後のルームサービスで元通りになっていて、ホテル側から何か言われる事もなかった。ただし、カーペットが濡れたせいか、ずっとかび臭さが残っていて、その後どうなったか少し心配ではある。

もう一つのトラブルはクレジットカード。
イギリスもヨーロッパも常に暗証番号が必要なシステムになってしまっていたのである。実はこの暗証番号を覚えていなかった。おかげでクレジットカードを使った買い物が全く出来ず、手持ちの現金がなくなったときは、徳川君や日本人研究者に、円からの両替をお願いするという面倒なことになってしまっていた。
サインだけで済むと思っていたら、いまは「ピンコード」がないと使えなかった。次から気をつけよう。

帰りのブリストルで飛行機に(タラップから)乗り込む前に、空港の写真を撮っていたら、こわい警備の人に見つかって撮影した写真を消去するよう言われてしまった。まさかイギリスでも駄目とは思わなかった。夜、到着した時は何も言われなかったのになあ。ただ、気づかれなかっただけかな。パリで乗り込むときも何も言われなかったです。

最後のトラブルは日本に着いてから。
空港から京都駅行きのバスに乗ったのだけど、降りるときにデジカメを忘れてしまったのである。湖西線のホームまで行ってから気がついたので、取りに行くことはできなかったが、後日着払いで送ってもらって無事手元に戻ってきた。ただ、その連絡先を知るまでがちょっと手間だった。領収書をもらっていたのだけど、そこには連絡先が記載されておらず、会社の名前しか書いていなかったで、しかたなく104番で電話番号を教えてもらうしかなかった。かけてみると、その時間の運行のバスは別の会社だという。なんて面倒な。
日本人だからスムーズに調べて連絡をとることができたけど、これが外国の旅行者だったらお手上げだったかもしれない。忘れ物をしてしまうことは多いだろうから、すぐに連絡がつくカードのようなものを渡しておくべきではないだろうか。
バス停から京都駅までのアクセスが、大きな荷物の移動を前提に考えられていなかったり、いろいろと不備が多いと思う。

小さなトラブルはあったが、とても楽しい旅立った事は間違いない。

まだ、しばらく続きます。

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投稿者 corvo : 13:00

SVP in Bristol 5 オークション編

徳川君から話しをふられたので、オークション編。
SVPの中で僕が一番楽しみにしているイベントである(何しに行ってんだか)。
毎回、金曜日の夜に行われていて、サイレントオークションとライブオークションの二部構成になっている。
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テクニカルセッションも行われているメモリアルビルディングがその会場。広いといっても、いつもの会場に比べると若干狭い。そのためか小さな出品物がいくつかにまとめられていて、ちょっと見づらくなっていたのが残念だった。無関係なものが組み合わされていたりして、入札をためらうものもあった。
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サイレントオークションは時間制限内に何回でも入札できるシステムで、入札を煽りながらカウントダウンを始めているところ。一気に会場はヒートアップ、ざわつき始める。
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徳川君のエントリーでも紹介されている新谷さんが、見事徳川君の作品を落札した瞬間。もう一人入札者がいたのだけど、最後の最後で競り勝った。サイレントオークションもライブオークションと同じく、人対人のやり取りが見ることが出来て面白い。僕も一つ入札したのだけど、誰も他に入札者がいなくて、たった1ポンドで人類関係の書籍を2冊手に入れることが出来てしまった。
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サイレントオークションが終わった瞬間の、悲喜こもごもの空気がとても好きだ。買っても負けても、皆一様にいい顔をしている。
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今回、僕が持っていたものの一つがこれ。クロスにプリントしたオリジナルと同サイズの「アケボノゾウの群れ」だ。大きさのためもあってライブオークションに選ばれた。
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ライブオークションのもう一つの楽しみはこれ。恒例のコスプレである。今年は何かといろいろ予想したのだけど、全然違っていた。まさか、モンティ・パイソンのホーリーグレイルで来るとは。若い学生たちは何か分からなくて、きょとんしていたみたい。アーサー王はちゃんと馬に乗るふりをして、徒歩で入場してきてくれました。もちろん、ココナッツの殻の蹄の音を鳴らしながら(でも今ひとつリズムが悪くへたくそだった)。
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アケボノゾウがオークションにかけられた瞬間。落札価格125ポンドと思っていたよりも金額はいかなかったが、落札してくれたのはまたしても新谷さん。彼女はいくつも僕や徳川君関連のグッズを持っていて、立派なコレクターのひとりだ。

イギリスでの開催ということで、いつも来ているアメリカの標本業者などの出品がなかったので、大物のレプリカなどがなく今ひとつ盛り上がりに欠けるところもあったが、例年通り今年も楽しめたのでした。

ブリストル紀行、もう少し続きます。

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投稿者 corvo : 00:42