« 2008年9月 | メイン | 2008年11月 »

2008年10月31日

中国出張準備

現在もまだ出張の準備中。資料をかなりそろえていかないと、向こうに伝わらない恐れがあるので、慎重に過剰に準備しているところである。12時に家を出れば間に合うので、午前中は多少ゆっくり出来る。
blog08103101.jpg
blog08103102.jpg
昼間は授業で、その間もほぼずっとクロッキーをしたり、制作をしていたので18時間ほど断続的に、様々なものを描き続けていることになる。

忘れ物をしないように、荷物のチェックも入念しなくては。

--
成安イラストレーションクラスニュース

にほんブログ村 美術ブログへ banner_01.gif

投稿者 corvo : 04:49

2008年10月30日

The unknown skull 08-02

後期の授業も中盤にさしかかっている。前期と同じく、頭骨のデッサンが始まった。午後の授業はしばらくクロッキーはお休み。
僕も前回と同様、授業中に頭骨をモチーフにして作品を作ることにした。
blog08103001.jpg
アルシュ紙にチャコールペンシルと顔料で制作している。始めて2時間ほどの段階。
blog08103002.jpg
描き込む部分と描き込まない部分のコントラストを大きくつけるつもりである。バランスが難しい。顔料の色はローシェンナとイエローオーカー。
最近、色彩を使うことが楽しくなってきた。もともと苦手だったので、楽しいと感じるのはほとんど初めての経験かもしれない。

学生の作ったTシャツとトートバッグ。
blog08103003.jpg
blog08103004.jpg
動物の絵柄がかわいかったので、即決で購入。Tシャツが1500円でトートバッグが400円。シルクスクーンで刷られていて、軽やかな線が楽しい。早速、着て使おう。

今週末から週明けまで、中国出張です。

--
成安イラストレーションクラスニュース

にほんブログ村 美術ブログへ banner_01.gif

投稿者 corvo : 03:09

2008年10月29日

吊るされたものたち 08-02 コチョウゲンボウ 3

完成。
blog08102903.jpg
アルシュ紙にチャコールペンシル、顔料。38 x 56 cm。
blog08102904.jpg
ディテール。
blog08102905.jpg
ディテール。
blog08102906.jpg
ディテール。

--
成安イラストレーションクラスニュース

にほんブログ村 美術ブログへ banner_01.gif

投稿者 corvo : 00:34

2008年10月28日

吊るされたものたち 08-02 コチョウゲンボウ 2

ようやく再開。以前のエントリーで「素早く短時間で仕上げてしまいたい。」と書いているのに、まるまる一ヶ月も間が空いてしまった。有限不実行である。リンク先のエントリーの状態が、今日始めるまでの段階だった。
blog08102901.jpg
夕方頃。おおよそ半分ぐらい出来てきたところ。
blog08102902.jpg
午後から臨時の教授会があり、雑用などを済ませた後からの制作で、始められたのは3時すこし前ぐらいだった。そこからほぼぶっ通しで描き、約6時間後がこの状態である。まだディテールに甘いところがるので、明日(というか今日)さらに手を入れて完成の予定である。時差ぼけのせいで夕方睡魔に襲われることが多かったのだけど、それらに悩まされることもなく集中して描き続けることができた。
この集中力とペースで、どんどん作っていかなくては。ほぼ復活です。

--
成安イラストレーションクラスニュース

にほんブログ村 美術ブログへ banner_01.gif

投稿者 corvo : 03:12

2008年10月27日

週末ー面接、京都画材まつり

土曜日は面接だった。僕のではなく、入学希望者の面接である。もちろん詳しいことは書けないが、希望を持って真剣に話す彼らと対話することは、緊張感のある心地よい時間だった。初めての経験で、僕の方が緊張していたかもしれない。
僕は大学入試で面接を経験したことがない。実技の一発勝負という、実にギャンブル要素の高い入試方法だった。面接をしてみて思ったが、予想以上に良い方法なのかもしれない。持ち込まれた作品を観て、実際に受験生と対話する。短い時間ではあるが、多くのことを知ることができる。

日曜日はあいにくの天気。朝から出かける予定だったがすっかり寝坊してしまった。待ち合わせていた友人からのメールで起きる。幸いなことに、その友人からも遅れる旨のメールだった。向かったのは京都市内にあるみやこめっせ。京都画材まつりに行ってきた。お世話になっている画材メーカーに挨拶をしたり、待ち合わせていた友人にも無事に会うことが出来、様々な方を紹介してもらうことができた。
その後、市内のギャラリーで学生の個展を拝見。帰路についていたところ、急遽電話がかかってきて京都でディナーをすることに。重い荷物を抱えていたのと、待ち合わせの時間までに間があったので、いったん大津の関西事務所へ戻ってから出直すことに。
向かった先は先斗町。何度か散策をしたことはあったが、店に入って食事をするのは初めてである。

会食の相手は、来日していたゴールデン社の会長、マーク・ゴールデン氏とPhillip M. Garrett氏。そして代理店の社員の方と。以前お会いしたのは昨年のことだと思っていたのだけど、blogのエントリーを確認したら2年前のことだった。もうそんなに経つのだなあ。
blog08102802.jpg
数々の料理に舌鼓。特別、高いお店というわけではありません。雰囲気のよい日本家屋で、窓から鴨川を一望することができる場所にありました。
blog08102803.jpg
マークさんと。
blog08102804.jpg
僕以外の3人はお酒が強くて、ついついつられて飲んでしまったため、かなり酔った状態で帰ったのだった。夜の鴨川。なかなか良い雰囲気の写真が撮れた。
週末といっても、ゆっくりするというわけにはいかない、相変わらずの慌ただしい二日間だった。

--
成安イラストレーションクラスニュース

にほんブログ村 美術ブログへ banner_01.gif

投稿者 corvo : 23:25

SVP 68th Annual Meeting まとめ

更新の間がのびのびになってしまているせいもあるが、すでにSVPが終了して一週間以上がたっている。帰国してから時差ぼけのため、どうにもリズムの悪い生活が続いていた。

クリーブランド博物館の写真はここでも紹介したが、ふらぎ雑記帳でさらに多く掲載されている。日本の博物館との比較を少し書いてきたが、クリーブランドの博物館を始め北米の博物館には、真新しい展示や驚く仕掛けがあるわけではない。もともと化石標本などが豊富にあるのだろうが、極端に多くの予算がかけられているとも思えない。ただ、ひとつひとつの展示が愚直なまでにまじめに、丁寧につくられていると感じることが多い。デザイナーがそれぞれの展示物の内容を良く理解しており、より効果的になるよう地道に試行錯誤をくりかえしているのではないだろうか。やはり、博物館にデザイン部門が存在していることが大きいのだろう。一方、日本の博物館には、そういった仕組みはない。外注のデザイナーは、展示物を深く理解しないままにデザインしてしまうことになる。
アメリカの街や雑誌、テレビ番組を見ていても、特別にデザインセンスが優れているとは思えないことがある。しかし、きちんと時間とお金をかけて、優れた人材を投入した分野では、素晴らしい表現が生まれてくる。
彼我の差を痛感せざるを得ない。
blog08102801.jpg
William E.Scheele作品の展示。僕は知らないイラストレーターだったのだけど、アメリカでは非常に有名で子供向け自然科学出版物を数多く出しているらしい。実際、彼の著書に触れたことで、自然科学の道を目指した人間も少なくないということだった。博物館が敬意をもって、このような展示をしていることに、嬉しくなってくる。

SVPに参加することで、たくさんの知人友人に巡り会うことが出来て、年々楽しいことが増えている。まだ直接仕事につながったりするようなことはないが、今年はポスター発表も出来たし、ささやかではあるが新たな一歩を踏み出せたと思う。英語をなんとかして、もっと円滑にコミュニケーションをとれるようになることが最大の課題だ。

若手研究者や学生にとっては、もっと熾烈な闘いの場でもある。のんびりと僕ら用に交流を楽しむというわけにはいかない。お酒を飲みながらの和んだ雰囲気ではあるが、ポスターセッションの場では緊張感のあるやりとりが行われることもある。特に自分の研究テーマと近かったり、それ以上の内容の発表があると、気が気ではない。実際にそんな状況をまのあたりにしたが、長年温めてきた研究テーマと重なっていたら、落ち込む気持ちはよく分かる。
また、学生にとっては共同研究者や留学先を見つけたりといった、人脈を広げる場としても機能している。多くの日本の学生はSVP終了後もしばらく北米に滞在して、調査、研究等を積極的に行っている。

日本の古生物を取り巻く状況は、若手研究者や学生の努力によって、確実に良い方向に向かっている。
楽観できることばかりでもないが、悲観的になって歩みを止めてしまうことは、最もよくないことだ。
来年のブリストル、やはり行くしかないかな。せっかく良い方向にむかいつつある流れを断ち切らないためにも

広く、正しく「古生物の復元」を理解してもらうためにも、まだまだやらなくてはいけないことは数多い。
今年もそんなことを実感したSVPだったのでした。

--
成安イラストレーションクラスニュース

にほんブログ村 美術ブログへ banner_01.gif

投稿者 corvo : 10:34

2008年10月25日

Digital drawing 0001

これまで僕は全ての絵をアナログ素材で描いてきた。以前にはデジタル画材を否定するようなエントリーも書いたことがある。よくよく過去のエントリーを読み直してみると、タブレットを買ったときに本格的にデジタルを始めよう、などという記述があった。それから何年たったことか。
そう、急に思いついたわけではないのだけど、仕事の絵を徐々にデジタルに移行していくことを考えている。特に復元画の仕事には修正はついてまわる。骨格図の微調整も日常茶飯事である。そんな作業には、やはりデジタルが向いている。また、大学に勤めたことも大きかった。デジタルに習熟した同僚の先生の存在が背中を押した。
今はタブレットの感触になれるのと、フォトショップの機能を使えるようになることに重点を置いている。また、デジタルの持つ特性も理解しなくてはならない。よちよち歩きの赤ん坊のようなものだ。

そこで描いてみたのがこれ。自画像である。
blog08102501.jpg
Photoshop CS3。使ったのはブラシツールと消しゴムツールだけ。学生時代のデッサンのように無駄な線が多い。デッサンも少し狂っているかな。まずは一歩は踏み出した。このまま立ち止まらずに進んでいきたい。

--
成安イラストレーションクラスニュース

にほんブログ村 美術ブログへ banner_01.gif

投稿者 corvo : 03:31

2008年10月24日

SVP 68th Annual Meeting 戦利品

今年のSVPでも多くの資料を手に入れることが出来た。
blog08102404.jpg
初日に衝動買いした「始祖鳥」を一冊にまとめたもの。ミュンヘンの出版社なので、表記はすべてドイツ語なのが少し残念だが、図版も豊富で良い資料である。値段がユーロ表記だったので、「安い!」と思ってしまったのだけど、実際は88ドルと少し高価だったが充分に満足できる内容だ。
blog08102405.jpg
スティラコサウルスの頭部以外の骨格図版。それぞれの椎体は4面から撮影されていて、非常に参考になる。
blog08102403.jpg
友人になったMatt Celeskey氏にもらった、New Mexico museum of natural history and science発行の図録。ニューメキシコの三畳紀の生物をまとめたもので、ほかに類書もなく非常に貴重なものだ。博物館の発行する図録なので、amazon等で気楽に入手できるものではなく嬉しいプレゼントだった。
blog08102406.jpg
左はワニガメ。嘴の角質も残っている。右は以前からもっているカミツキガメの頭骨。
blog08102407.jpg
こちらはビーバー。
blog08102402.jpg
おまけに、David Krentzと交換したネームカードと、SVP 68th Annual Meeting予稿集。

まだ、もう少しSVPネタ続きます。

--
成安イラストレーションクラスニュース

にほんブログ村 美術ブログへ banner_01.gif

投稿者 corvo : 23:59

2008年10月22日

SVP 68th Annual Meeting 10月18日

すでに帰国して数日たっているが、SVP最終日の様子をレポート。すでにふらぎ雑記帳でも詳しいレポートがアップされているが、補足的にエントリーを書いていこうと思う。
土曜日は朝から重要な発表が多く、寝不足にも関わらず朝早くからセッション会場へ降りていった。すべてのセッションは朝の8時から始まるのである。さすがに朝一ともなると聴衆は多くないが、それでもかなりの人数がすでに集まっている。かなり寒かった。震えながら聞いていたので、眠気を感じる間もなく良かったかも。相変わらず英語は駄目駄目なので、スライドの画像と予稿集を頼りに内容を(わずかではあるが)理解する。もちろん、全く分からない発表も多数。疑問に思ったところは、同じ発表を聞いていた日本人研究者や学生に確認すると、分かりやすく教えてくれる。皆さん、感謝です。

この日の大きなイベントは、ディナータイムに開催されるアウォードバンケット。コース料理を楽しんだ後に、数々の受賞者を表彰するイベントである。
blog08102203.jpg
今年は、アーティストが集まるテーブルということで、タイラーが誘ってくれていたのだけど、リクエストが間に合わず遠くはなれた席になってしまった。でも、食事がだいたい終わった頃タイラーが呼びにきてくれて、空いた席に合流することができた。
blog08102201.jpg
今回、僕がもっとも注目していたのは、ランツェンドルフ賞の2ディメンションの部門で誰が受賞したかということ。予想では、ウイリアム・スタウトだと思っていたのだが、予想外にルイス・レイの受賞だった。受賞作品は、リンク先のトップ画像で、「ギガントラプトルとアクロカントサウルス」である。この発表には、一瞬会場がざわついた。同じテーブルのジョン・フィッシュナーさん(オークションで僕の絵本と絵はがきを落札してくれた)も、「なぜだ?」ってジェスチャーを繰り返していた。よそのテーブルでも似たような反応があったらしい。しかも、本人は来ていなくて、代理で受け取ったのは、なんとトーマス・ホルツ。著書の挿絵が受賞ということもあるのだろうが、なんとも贅沢な代理人である。
3ディメンション部門はついにタイラーが受賞し、大いに僕らのテーブルは盛り上がった。5回目の挑戦だということである。
blog08102202.jpg
満面の笑みを浮かべるタイラー。これで「恐竜の復元(学研)」に紹介されたアーティストのうち、3人がランツェンドルフ賞受賞者ということになった。
今回、よく分かったのはこの賞をとるには、北米での大きな実績が必要だということである。日本でどれだけ大きな仕事をしても、北米で紹介され社会的経済的な貢献がなければ、おそらく受賞は無理だろう。
blog08102205.jpg
今回、もう一つ嬉しかったのは、東大の平沢君がポスター賞をとったことだ。
blog08102206.jpg
このポスターには、ささやかではあるが僕の画像が使われており、とても嬉しかった。これから売り出そうとする学生や、若い研究者たちには、こうやってどんどん活躍していってほしい。

バンケットの後は、同じフロアの別の場所ですぐに打ち上げパーティー。
blog08102207.jpg
すっかりリラックスムード。次の日の出発が遅い人たちがうらやましい。僕たちは朝6時には起きなくてはいけなかったので、それほど遅くまで参加することは出来なかった。
blog08102208.jpg
タイラー、デビッド・クレンツ氏と談笑する徳川君。

今年も楽しめたSVPでした。最大の課題は英語をなんとかしなくてはいけないこと。
来年はイギリスのブリストルで開催。迷っているができれば行きたい。やはり行こうかな。

皆様、今年も楽しんでいただけましたでしょうか。購入してきたものなどは、後日エントリーにあげる予定です。

--
成安イラストレーションクラスニュース

にほんブログ村 美術ブログへ banner_01.gif

投稿者 corvo : 22:25

到着、関西事務所

2時前に無事、関西事務所へ到着。
明日というか、今日の午前中から授業です。モデルさんがくるので、絶対に遅刻は出来ません。

成安イラストレーションクラスニュース

にほんブログ村 美術ブログへ banner_01.gif

投稿者 corvo : 02:29

2008年10月21日

無事帰国。そして現在、諏訪SA

blog08102101.jpg
昨日、20日の夕方に無事帰国しました。時差があるので、ずいぶん更新があいてしまいましたが、大津に戻ってからSVPエントリーの続きを書きます。しばし、お待ちください。
最終日の様子は一足先に、徳川君がレポートしています。

成安イラストレーションクラスニュース

にほんブログ村 美術ブログへ banner_01.gif

投稿者 corvo : 21:24

2008年10月19日

SVP 68th Annual Meeting 10月17日 2

blog08101708.jpg
この日の目玉はなんといってもオークションである。SVPへの寄付を目的としたオークションで、出品されるアイテムも、会員たちや出店している業者が持ち寄ったものだ。僕も毎回何かしらを出品するようにしている。特に自分の携わったものがいくらの値がつくかを見ることができるので、楽しみでもあり怖くもある。でも、ずっと楽しみの方が大きいかな。
毎回、説明している気がするのだけど、オークションはサイレントとライブのふたつに分かれている。
blog08101709.jpg
blog08101711.jpg
サイレントオークションは、アイテム一つにつき一枚の紙が付いていて、そこに自分の名前と入札金額を書いていく。制限時間一杯まで何度も書き直すことが出来、終了間際は熾烈な争いが展開されることになる。
blog08101710.jpg
初日に展示したPaleoart posterも出品。他にも、新作絵本の「ヴェロキラプトル」「恐竜の復元」などを出品。「恐竜の復元」は前々回のエントリーで紹介した通り、こちらに来ている研究者やアーティストのサインの入った特別版である。どちらの本も定価を超える値段がついて、申し訳なくもとても嬉しかった。
blog08101713.jpg
僕は大好きなレイ・トロルのTシャツをゲット。$20で落とせるかなと思っていたら、直前に$27の入札があり、最終的には$30での落札になった。予算一杯だったので、それ以上になったら入札の意思はなかったのだけど、無事に入手できてとても嬉しい。普段着るか、そのままとっておくか迷うところ。
サイレントオークションが終わると、次はライブオークションである。商品を前にして皆で競り合う。
blog08101712.jpg
ただ、今年のライブオークションの出品物は、例年に比べると少し華がないというか、ピンとくるものが少なかった。ライブオークションのもう一つの楽しみは、オークショニアたちのコスプレだ。
僕はバットマンと予想していたのだけど、すでに2004年にやってしまったらしい。
blog08101716.jpg
そんなこんなで、今年はインディアナ・ジョーンズ。毎年旬の映画から選ばれている。
blog08101717.jpg
インディアナ・ジョーンズに扮したオークションマスターが、マイクパフォーマンスで客を煽りながら値段をつり上げていく。出来れば鞭のパフォーマンスが欲しかったなあ。コスプレの方も、今年は今ひとつだったかも。
僕が一番印象に残っているのは、初参加だったこともあるのかもしれないが、2005年のスターウォーズである。オークションマスターはダースベーダーだった。最初の登場した時は、ボイスチェンジャーも使い、登場の際は照明まで落として実に凝っていたのを良く覚えている。さすがにヘルメットは途中から脱いでいたけど。

それでもビールを飲みながら、わいわいと楽しいひとときを楽しむことができた一夜だった。
日本の学会では実現できないだろうな。(個人的には出来たら素敵だろうな、と思っています)

--
成安イラストレーションクラスニュース

にほんブログ村 美術ブログへ banner_01.gif

投稿者 corvo : 05:27

2008年10月18日

SVP 68th Annual Meeting 10月17日 1

17日は朝からきりっとした気持ちの良い空気。前日まで雨が降ったりと、少しじめじめしていたのだけど、ようやく大陸の気候らしくなってきたのかもしれない。この日の午前中はもう一度博物館に行くことを計画していて、徳川君とともにタクシーで再び訪れた。SVP参加者は名札を見せると、学会開催期間中は無料で入ることができる。
blog08101701.jpg
エントランスホールにフーコーの振り子が設置してあるのだけど、なぜかプテラノドンの模型とともに振れていた。遊び心が効いている。
blog08101702.jpg
エントランスホールにはティラノサウルスの亜生体として知られている「ジェーン」の復元骨格と、頭部の生体復元模型が設置されている。この写真はオープニングレセプションの日に撮影したもので、生体復元模型の制作者であるタイラーにも一緒に収まってもらったもの。

学校行事の一環だろうか、展示室では子供たちが集まっていて、熱心にスタッフの説明に聞き入っていた。騒ぐこともなく、とても静かに聞き入っていた。
最初の展示室は剥製が中心なのだけど、とてもダイナミックでわくわくするような展示である。
blog08101714.jpg
躍動感ある姿勢が特徴的だ。天井まであるスペースを有効に活用している。
blog08101703.jpg
少しスケッチもしてみたのだけど、筋肉の盛り上がりや関節の動きなどが、とても的確で正確に再現されている。オタワでも思ったが、欧米の剥製には日本の剥製が超えられない一線をどおしても感じてしまう。
blog08101706.jpg
飛び立つ姿勢やタイミングにも、実にリアリティがある。
blog08101715.jpg
朝食を食べずに出てきたので、11時にブランチ。この日もサンドウィッチ。これもなかなか美味だった。

僕は徳川君と別行動で1時間だけ、となりにある美術館に行ってみた。工事中の箇所が多く大したものは見れないと聞いていたのだけど、予想外に面白かった。入場のときに、鞄を預けなくてはいけなかったのだけど、うっかりカメラを取り出すのを忘れていて美術館内の写真を撮ってくることができなかった。後で激しく後悔したが、しっかりと頭の中に焼き付けるように堪能してきた。
圧巻だったのが、甲冑と武器の展示。人を殺すための、身を守るための、ある種忌まわしき道具たちではあるが、すばらしく美しい展示がなされていた。トップライトで自然光が降り注ぐ天然石で囲まれた贅沢な空間に、ガラスを多用して浮遊感を感じさせるなかに、すぐに使用が可能なほどに復元された美しい甲冑と武器の数々が飾られていた。
展示室の写真を撮れなかったので、画像はクリーブランドが発行している図録の表紙である。
絵画の展示は数は多くないが、いくつかはっとするほどの名品に出会うことが出来た。ヨーロッパ絵画では、エル・グレコ、ムリリョ、コンスタンブル、レンブラント、フランス・ハルス、カラヴァッジオ、ベラスケスなど。そして圧巻だったのがルーベンスの小品でだった。工房作のものは現在の漫画のように、弟子の手が多く入っている、。どうしてもルーベンスのもつ素晴らしさが薄まってしまう。しかし、小品は全てルーベンス本人がしあげているため、小さいながらも圧倒的な存在感と充実度がある。その筆致筆致のひとつひとつの説得力、見たものを離そうとしない言葉にできないほどの魅力。しばし時間をわすれて魅了されてしまった。
アメリカ絵画では、ウィンスロー・ホーマーをみることが出来たのが収穫だった。
博物館や美術館については、まだ書きたいことがあるので、後日エントリーをあげたい。
美術館にくると、いかに僕が絵を好きであり、僕にとってかけがえのない存在であるこを実感する。

blog08101704.jpg

--
成安イラストレーションクラスニュース

にほんブログ村 美術ブログへ banner_01.gif

投稿者 corvo : 15:30

SVP 68th Annual Meeting 10月16日

16日の午前中はタイラーの口頭発表を聞く。テクニカルに化石から複製をとる方法の発表。埋葬された人類の標本のレプリカ制作のプロセスだったが、その手法はきわめて精緻でスライドで見る限りすばらしいできばえだった。紹介される工房もきちんと整理されており、広々とした場所で充分な時間をかけて制作している様子を見ることが出来た。
その後、ちょっと遅めの朝食に徳川君と出かける。ホテルから繋がっている、ショッピングモールの一角にあるフードコートで食べてみた。
blog08101614.jpg
チャイニーズ。味は悪くなかったのだけど、ちょっと甘い味付け。
blog08101616.jpg
窓から見える景色。クリーブランドは70年代に経済が行き詰まってしまい、一時期ゴーストタウンと化してしまった場所らしい。その後復興して、一つのモデルケースとして見られているということである。現在はオハイオ州最大の都市で、博物館の周囲を見ると広大な敷地に、大学の施設がとても充実しているように見える。
朝食を済ませた後、いくつかの講演を聞いたり、SVPに出店している古本屋で買い物をしたりして午前中を過ごした。
午後の講演に備えて昼食。
blog08101615.jpg
クリーブランドに来てから、一番多く通っているサンドウィッチ屋。焼いたローストビーフをはさんだもので、とても美味い。朝昼合わせて、すでに一日分のカロリーは摂取してしまったかもしれない。
blog08101617.jpg
夕方からポスターセッション。相変わらず、大混雑で熱気も凄い。ビールを飲みながら、ふらふらとポスターを見てまわる、。日本人の発表者からは、突っ込んだ話しを説明してもらうことが出来て、とても勉強になる。ただし、論文で公開される前の研究ばかりなので、詳しい内容を紹介することは出来ない。

この日の夜は、特にイベントがないので外へ夕食に出ることに。徳川君とは別行動で、学生さんたちとHouse of Bluesのレストランへ行ってみた。ライブが聴けるのでは、という話しだったのだけど、残念ながらその日はなにもなし。しかも店内にはいっさい音楽がかかっていなかった。
blog08101620.jpg
ミートローフのオープンサンドウィッチにマッシュポテトのプレート。でかい。アメリカンサイズ。ミートローフにかかっているソースがいまいちで、けっきょく半分ぐらいしか食べることができなかった。前菜で食べたナマズのフライドは美味かったのだけど、飲み物で頼んだモヒートがひどかった。甘ったるすぎて、ソーダも使っていない、ただのジュースのような代物でがっかり。全体に残念な味だった。
blog08101623.jpg
店内はなかなかいい雰囲気だったのだけどね。
blog08101621.jpg
レストランに併設されていたショップで思わず買い物。大好きなブルースブラーズに心をわしづかみされてしまった。あの映画の主な舞台はシカゴなのだが、クリーブランドはブルースの聖地らしいので、大きく取り上げられているのかな。オフィシャルな商品なのかどうかもよくわからないのだけど、Tシャツなどを買って散財してきたのである。
blog08101622.jpg
ちょっとチープな感じが気に入っている。
blog08101619.jpg
こちらはオークション用に集めたサイン。こんなことができるのも、SVPならでは。でも、アメリカ人はタイラーしか会えなかったのだよな。少し残念。
blog08101618.jpg
こちらはT-クマさんに頼まれていたTシャツ。イラストレーションを描いたウイリアム・スタウト直々にサインをもらっておきました!

ふらぎ雑記帳もあわせてよろしく。
--
成安イラストレーションクラスニュース

にほんブログ村 美術ブログへ banner_01.gif

投稿者 corvo : 04:06

2008年10月16日

SVP 68th Annual Meeting 10月15日 2

この日の目玉はオープニングレセプション。会場はCleveland Museum of Natural History。会場からは少し離れていてる場所で、ホテルからシャトルバスが出ていることになっていたのだけど、2008 – PaleoArt Poster Exhibit – SVP Clevelandのためのポスターを掲示するため、少し早めに徳川君とタクシーで移動した。
blog08101611.jpg
博物館の外観。博物館は中の展示物や研究施設が重要なのであって、日本の博物館のような凝った外観にする必要はない。
blog08101612.jpg
非常に良く出来ている、ブロンズ製実物大ステゴサウルス。
blog08101613.jpg
古生物のイメージを時代ごとにちりばめた日時計。一つ一つの造形が丁寧に作られていて、眺めているだけでも楽しくなってくる。
blog08101603.jpg
館内に入ると、すでにレセプションの準備が始まっていた。展示物の紹介については、また後日に。
blog08101607.jpg
ポスターの掲示はこんな感じ。上の段が僕で、下の段が徳川君。この写真はストロボを使っているので明るく写っているが、実際の会場は暗く少しポスターが見づらくなってしまっていた。
なかなか良い感じでポスターに注目してもらえたのだけど、徳川君のこいつには全く歯が立たなかった。おそらく世界でただ一つと思われるコティロリンクスの復元模型。数メートル向こうから、指を指して笑いながら近づいてくる人たちもしばしば。ひとしきりコティロリンクスを見てしまうと、僕のポスターには目もくれずに行ってしまう人も少なからずいた。
コティロリンクス一体に完敗である。
blog08101605.jpg
レセプションが始まって、盛り上がる会場。手を伸ばせばそこにすぐ標本がある場所で飲み食いをしている。日本の博物館では考えられないことだろう。これで食事が美味ければ、言うことはないのだけど。

まあ、そんな感じでレセプションも終わって外に出るとけっこうな雨だった。帰りはホテルへ直行するシャトルバスに乗って、帰路についた。初日の予定はこれで無事に終了。

成安イラストレーションクラスニュース

にほんブログ村 美術ブログへ banner_01.gif

投稿者 corvo : 23:49

SVP 68th Annual Meeting 10月15日 1

15日からSVP 68th Annual Meetingが始まった。まだレジストレーションを済ませていなかったので、受付でネームカードと講演要旨を受け取る。昨年までは全てのSVP会員に配布されていたのだけど、今年からアメリカ在住以外の会員は現地まで来ないと受け取れないことになってしまった。事前にウェブサイトでPDFが配布されるとはいえ、かなりの量の印刷物になるため、僕はまったくチェックせずにクリーブランドまで来てしまった。なので、ようやくどういった講演やポスター発表が行われるか、現地に来てから分かったという状況である。
blog08101609.jpg
この日は朝も昼も、サンドウィッチ。それぞれ違う店だったが、ボリュームがあって美味かった。飲み物をつけて8ドルぐらい。

レジストレーションを終えたあとに、出店ブースでいくつか買い物。ここは様々な古生物に関する店が集まっていて、書籍などを割引された価格で入手することができる。買ったものは後日紹介する予定。
いくつかのセッションを聞く。僕の英語力も問題だが、学会内で発表されていることを、公に紹介することはできないので、その点はご容赦願いたい。おすすめの講演やポスター発表を知るには、友人の研究者に聞くのが一番手っ取り早い。同じ講演を聴いていた時は、あとで分からなかったところを教えてもらうことも出来る。
blog08101601.jpg
ポスターセッション会場に出される軽食。ビールなどのアルコール類も出されるので、みんな酒が入った状態でポスター発表を見聞きすることになる。
blog08101602.jpg
アルコールが入っているせいばかりではないが、活気と熱気のある会場。

続きます。

成安イラストレーションクラスニュース

にほんブログ村 美術ブログへ banner_01.gif

投稿者 corvo : 21:22

2008年10月15日

クリーブランド到着

クリーブランドに夜遅くに到着。
友人たちと1年ぶりの再会。
blog08101501.jpg
今年も徳川君との二元中継でお送りします。

成安イラストレーションクラスニュース

にほんブログ村 美術ブログへ banner_01.gif

投稿者 corvo : 16:43

ただいまシカゴ・オヘア空港(画像追加)

blog08101401.jpg
ただいま、シカゴで長い待ち時間。
blog08101402.jpg
まだ、2時間以上またなくてはなりません。クリーブランドの着くのは、午後11時前になるので、そろそろ腹ごしらえをしようかなというところ。
現在、シカゴは午後6時8分。
blog08101403.jpg
空港で済ませた今日の夕食。とても食べきれませんでした。

成安イラストレーションクラスニュース

にほんブログ村 美術ブログへ banner_01.gif

投稿者 corvo : 08:08

2008年10月14日

SVP 68th Annual Meetingに向けて出発直前

明日というか、もう今日ですがSVP 68th Annual Meetingに向けて出発します。フライトは夕方なので、比較的ゆっくりできるのですが、できていない仕事もありぎりぎりまでばたばたしそうです。
blog08101301.jpg
ポスターは準備万端。徳川君のぶんもいっしょです。大学の大型プリンターを使って印刷しました。もちろん実費は負担しています。
今回は初日の15日に開催される2008 – PaleoArt Poster Exhibit – SVP Clevelandに出展するため、例年よりも1日早く現地入りします。着いた当日は何も予定がないので、昨年までと比べて比較的ゆったりできるかなと思っています。現地レポートは出来る限り試みるので、乞うご期待ください。

--
成安イラストレーションクラスニュース

にほんブログ村 美術ブログへ banner_01.gif

投稿者 corvo : 02:14

2008年10月13日

アロンソ!

昨日の日本グランプリ。驚くべきことに、ルノーのフェルナンド・アロンソが2連勝。チームメイトのネルソン・ピケJr.も4位に入り、ルノーチームにとっては今シーズン最高の結果だった。
見所も多く、面白いレースだったが、失望感が大きかったのも事実だ。現在チャンピオンシップを争っている二人のドライバーが、どうしようもないほどに駄目なレースをしてしまった。ランキングトップのルイス・ハミルトンはポールポジションという圧倒的に有利な位置。一方のランキング2位のフェリッペ・マッサは予選アタックに失敗して5番手スタート。ハミルトンとすれば、多くのポイントがとれなくてもマッサの前でゴールすれば、チャンピオンシップ争いで圧倒的に有利な立場に立てる。
ところがだ、ハミルトンは大きな間違いを犯した。スタート直後、2番手スタートのキミ・ライコネンが絶妙のスタートを決めて1コーナーへトップで侵入。ところがそこへ出遅れたハミルトンが限界以上にブレーキを遅らせて突っ込んできた。当然曲がりきれるわけもなく、多くの車が混乱に陥ってしまった。全く意味のない突っ込みだ。ハミルトンはどうしても優勝しなければいけない理由はない。ライコネンに優勝をさらわれても、マッサのまえでゴールできれば御の字だったのである。そこで冷静さを欠いてしまうのは若さだけが理由ではないように思う。イタリアGPで最年少優勝を決めたセバスチャン・ベッテルであれば、このようなばかばかしいミスを犯すことはないだろう。チャンピオンへのプレッシャーなど理由にならないほどの愚かな行為だった。
その後のマッサも冴えず、ミスを犯し、とてもチャンピオンシップっを争っているドライバーとは思えない走りだった(ファーステストラップはとったけど)。仮にこのどちらかがチャンピオンになっても、素直に祝福する気にはなれない。
そんなおよそプロフェッショナルとはいえない両ドライバーとは違い、やはり2005年、2006年ワールドチャンピオン、アロンソの走りはすばらしかった。これぞプロフェッショナルであり、貫禄の走りだった。決してルノーマシンは今年のベストマシンではない。それをスタートの混乱があったとはいえ、ミスなく優勝まで導くのは速さともに強さがある。2位に入ったロバート・クビサ、3位のライコネンの走りもすばらしかった。昨年とは違って、富士スピードウェイで観戦したお客さんは感動的なレース展開を堪能できただろう(チャンピオンシップ争いは除く)。
ファイナルラップにアロンソを追い越していったハミルトンは、本当にみっともなかった。周回遅れになりたくないという理由だけで、勝者を讃えることなくタイヤをロックさせてまで、煽って抜いていくことはないだろう。あの行為で応援する気を失ったファンも少なくないのでは。

この記事ではひどい書かれようである。
今年はまだ、ハミルトンはチャンピオンにふさわしくない。そう思わせられるレースだった。

--
成安イラストレーションクラスニュース

にほんブログ村 美術ブログへ banner_01.gif

投稿者 corvo : 23:47

2008年10月12日

iPod車載

iPodをカーオーディオで使用するために、いろいろな方法を考えていた。一番最初に検討したのは、FMトランスミッター。最も安価にiPodをカーオーディオで楽しむことができる。カーラジオの使用していないFM周波数を利用して電波を飛ばし、iPodに格納されている音楽を聴くというものである。一番の問題は音質が悪いこと。また、僕のように長距離を移動すると、FM局の周波数が変わってくるため、設定を途中で変える必要が出てくる。
そこで高価ではあったのだけど、カーオーディオの外部入力に、擬似的にiPodをCDチェンジャーとして認識させるキットを選ぶことにした。取り付けをお願いしたのはルノー京都CADONOである。
blog08101201.jpg
これは僕が自作した、iPod nano(4G)の固定金具である。市販のものにコンパクトで適当なものがなく、ホームセンターで買った小さなアルミ板を曲げただけのものである。使った道具は木の丸い棒と金槌だけだが、まあまあうまくいったかな。iPodについていたAppleマークステッカーを貼って完成。
blog08101202.jpg
本体を搭載するとこんな感じ。シリコンケースに入れているので、ぴったりはまってずれない。いい感じです。
ただ、取り付けに関しては、ちょっとしたトラブルが。
ここのディーラーには今年車検をお願いしたこともあり、二度目のつきあいである。iPod取り付けキットについても、事前にメールでやり取りをしていたのだけど、トラブルになってしまった。些細なことと言えば些細なことであるが、どうにも納得がいかない。
事前に聞いていた情報は、「キットが29400円(税込み)、取り付け工賃が5250円(税込み)」というものであった。取り付けが終わって、iPodを車の中で楽しみながら帰ってきたあと明細を確認すると、見慣れない文字が「送料1575円(税込み)」。送料????????。最初は全く理解できなかったのだけど、どうやら取り付けキットの取り寄せにかかった代金らしい。普通、客に請求するのものなのか?楽天で同じ商品を調べると、キットの価格は同じだが、送料は640円で済む。大きさからいって、厳重に梱包しても60サイズですむだろう。なにゆえ1575円もかかるのか。もちろん問い合わせたが、送料に代引き手数料、さらに利益までのせていると説明を受けた。
一番の問題は作業をお願いする前に、何の説明もなかったことだ。これは明らかにディーラー側の落ち度である。それに対して、今回は送料はお返しします、という対応を僕は望んでいたのだけど、それも駄目だという結論になってしまった。残念ながら、この店と今後とつきあうことはできない。どんなことがあっても、ここを頼る気はない。また関西で主治医を探さなくては。
もう一つ不具合が。取り付けキットはconnect 2という商品だが、iPod nano(4G)では充電機能が未対応である。これから取り付けを考えている方は、ご注意のほどを。

成安イラストレーションクラスニュース

にほんブログ村 美術ブログへ banner_01.gif

投稿者 corvo : 14:41

2008年10月11日

諏訪湖

現在、諏訪湖SA。
アメリカへは成田からフライトなので、週末を利用して関東本部に移動中です。
14日からSVPに参加するため、オハイオ州クリーブランドまで行ってきます。例年通り、レポートできると思うので、お楽しみに。

成安イラストレーションクラスニュース

にほんブログ村 美術ブログへ banner_01.gif

投稿者 corvo : 23:07

2008年10月10日

頭骨の復元

大学の助成金を取って、夏前からあるプロジェクトを進めているのだけど、僕の忙しさもあってなかなか思うにまかせない状況である。そんな中、その一環として学生のトレーニングのために、博物館から借りてきた小型のほ乳類(テン)の骨格復元を行っている。このテンは交通事故によって、頭をくだかれてしまっており、頭骨がバラバラになってしまっている。それ以外の部分はきれいなのだが、頭は全くと言ってよいほど原型をとどめていない状態だった。
blog08101001.jpg
先週までは、まだほとんどばらばらである。参考にしているのは、猫の頭骨。
blog08101002.jpg
これが今週。全貌が見えてきた。
blog08101003.jpg
blog08101004.jpg
頭骨の全体の形が判別できるところまでは復元できてきた。
粉々になってしまっている骨片も多いので、完全な形にすることはきわめて難しいだろう。古生物でここまで発見されていれば、ほぼ完全と見なされるだろう。
学生たちにも良いトレーニングになっていると思う。でも、うちはイラストレーションクラスなんだよな。ただ、形態に関する感覚を磨くのには、とても良い訓練だと思う。かなり楽しめているようだ。
こんなことやってみたかったら、成安造形大学に是非!とたまには宣伝をしておこうかな。

成安イラストレーションクラスニュース

にほんブログ村 美術ブログへ banner_01.gif

投稿者 corvo : 03:10

2008年10月 9日

初iPod

いまだにへたれユーザーではあるが、10年以上Macを使ってきている。Windowsはいまだに、全くと言ってよいほど触ったことがない。
iPodも何世代にもわたって改良されてきたが、今になって初iPod購入となった。大きな理由の一つは、長時間車をドライブする機会が多くなり、CDの入れ替えがわずらわしくなったことである。ラジオもいいのだけど、FM局は地方によって違うため、移動の途中で聞くことができなくなってしまう。そんな煩わしさから解放されるために、iPodの購入となったのである。ただ、車の中で使い勝手良く高音質で聞こうとすると、さらに投資が必要になる。その点については、後日取り付け予定なのでそのときにでも。ということで、今はまだ車の中で楽しむことは出来ていない。
もう一つの理由として、アパートで生活しているため、夜中それほど大きな音が出せないということにある。イヤホンで音楽を聴くことにはなれていないし、あまり好きではないのだけど、せに腹は代えられない。また、大学の研究室の壁はきわめて薄く、プライバシーというものはまったくないと言っても良い。大きな音で音楽をならすことも出来ないので、iPodが非常に役立つわけである。
blog08100901.jpg
購入したのは、nanoの16GB。容量的にはこれで充分だろう。あまり大きすぎても、パソコンのHDD容量を圧迫してしまう。僕程度の耳では音質も充分(イヤホンは純正のもから取り替えたけど)。
金曜日には車載セットを取り付けてもらうので、週末の移動には大活躍してくれるはずである。

成安イラストレーションクラスニュース

にほんブログ村 美術ブログへ banner_01.gif

投稿者 corvo : 02:09

2008年10月 8日

銅版画、ひたすら磨く

耐水ペーパーで大まかに磨いたが、まだ不十分である。次に、ピカール(金属研磨剤)を使って地道に磨いていく。
blog08100801.jpg
銅板、ピカール、リグロイン。リグロインは揮発性の溶剤で、汚れ落としと脱脂に使われる。
blog08100802.jpg
ウェスを固くしぼって、板面にたらしたピカールをのばしながら、小さく円を描くように端から順番に力を込めて磨いていく。かなりの重労働。しばらく絵を描けなくなるほどに、指先まで感覚がおかしくなってしまう。
なれていない作業なので、無駄な力も入っているのだろう。よけいに疲れてしまっているのかもしれない。
この下準備さえ済めば、いよいよ描画できる段階が近づいてくる。今は我慢我慢である。

成安イラストレーションクラスニュース

にほんブログ村 美術ブログへ banner_01.gif

投稿者 corvo : 23:54

キャリーケースは危険か?

現在、滋賀の大学に勤めていることもあり、自宅との往復を時々しなくてはいけない。毎回、ノートパソコンや、継続中の仕事、画材などを持ち歩くため、いつもかなりの荷物になってしまう。車で移動の時は良いのだけど、時間的に余裕のない時は新幹線を利用するようにしている。そんなとき便利なのがスーツケースだ。2、3日帰るときにも、ほぼ毎回使用している。重くなってもホイールが付いているため楽に移動できる。つい先日もスーツケースを持って京都駅を移動していたのだけど、ふと電光掲示板を見ると「キャリーケースによる事故が多くなっているので注意してください」という旨の表示が(正確にはどういった文言だったかは覚えていない)。主に使用者に対して注意を喚起するような内容だったと思う。
僕のスーツケースもリモワの二輪のタイプなので、斜め後方に倒して引きずるタイプである。四輪のスーツケースのように、体にそわせて移動できるタイプではない。混雑した場所では、注意して移動するようにしている。ただ、いつも思うのだけどあまりに無防備に無警戒に歩いている人が多すぎるのではないだろうか。前だけしか向いていなかったり、携帯で電話中だったり、メールのチェックをしていたり、そんな様子の人がたくさんいる。不特定多数が存在する混雑した場所では、そういった行為は危険ではないだろうか。僕自身が神経質すぎるのかもしれないが、かなりきょろきょろとまわりを注意しながら歩く癖がついている。混雑した場所でも、真後ろから人がくると気持ち悪いし、歩いているときにはわざと左右どちらかに進路をずらすようにしている。なので、キャリーケースやスーツケースにぶつかりそうになったことは、全くと言っていいほどない。
重いスーツケースやキャリーケースを引きずっていると、軽快に動くことは出来ない。逆にそれほど多くの荷物を持っていない方は、素早く動くことができる。
常々感じていることなのだけど、日本では大きな荷物を持っている人間に対して、対応が冷たいのではないだろうか。「こんな場所にそんな大きな荷物もってくるなよ」といった視線を感じることもある。こちらはどうしても必要で、その大きな荷物をもっているだけである。時間帯によっては満員電車にだって乗らなくてはいけないこともある。
では、これが車いすだった場合はどうであろうか。その存在を迷惑と感じたり考えたりするのだろうか?
もし自分が車いすで移動しなくてはいけないと考えると、日本の交通機関はあまりにお粗末だ。エレベーターが付いていても、最も便利なところには設置されていない。またとても狭く、一台乗るのがやっとといったものもある。健常者の目線だけで作られた、そんな印象を受ける。
ちょっと話しがそれてしまったが、普段歩くときにもう少し回りに気を配って、注意をしながら、適正な距離を保つべきではないのだろうか。そういったことに無関心な人が、多くいるように僕は感じることが多いのである。学生時代に旅したヨーロッパや、アメリカの街はとても歩きやすい。ある意味警戒心が強いのだけど、自分と他者との距離感が適正にとれているのだろう。僕には人に近づかれると不快に感じる距離が明確にある。その距離を適正に保つことで、危険を回避し気持ち良く歩くことができる。
こんなことを常に考えている僕は変なのかな?

成安イラストレーションクラスニュース

にほんブログ村 美術ブログへ banner_01.gif

投稿者 corvo : 02:38

2008年10月 7日

銅版画制作スタート

今日は念願の銅版画の制作をスタート。銅板はすでに入手済みで準備万端である。午後のイラストレーションクラスの実習にまじって、一緒に作業させてもらった。まず銅板の裏側に防蝕のためのビニール製の壁紙を貼り、四辺を金ヤスリで斜めに削ってプレートマークを作る。大小あわせて16枚作業すると、さすがにへとへとになる。銅板を押さえていた左手は未だに痺れている。
blog08100701.jpg
その後、少量の水を流しながら1500番の耐水ペーパーで円を描くようにまんべんなく磨いていく。
blog08100702.jpg
これが磨き終わった状態。ただし、まだこれでは充分ではなく、ピカール(金属研磨剤)を使ってさらに滑らかな表面にする必要がある。銅版画は描き出すまでに、多くのプロセスと労力が必要な技法である。
実は銅版画を制作するのは、約20年ぶり。一つ一つの作業をしながら、少しずつ思い出していくのがとても楽しかった。まだ忘れていることも多いので、初心者の気持ちで銅版画に向かっていこうと思う。
大学に勤めることがなかったら、こんなチャンスはなかったかもしれない。

成安イラストレーションクラスニュース

にほんブログ村 美術ブログへ banner_01.gif

投稿者 corvo : 23:11

2008年10月 6日

シンガポールGP

遅ればせながら、先月28日に開催されたF1史上初のナイトレースについて。レースについては、ネット上でも読むことができると思うので、それ以外の部分について書いてみようと思う。
ヘッドライトの付いていないフォーミュラーカーでナイトレースを行うことは、とても無謀な挑戦のように思っていたのだけど、実際ふたを開けてみるとイベントとしても大成功だったのではないだろうか。
もちろんいつものようにテレビ観戦だったのだけど、空撮されたグランプリの様子は、幻想的でとても美しいものだった。夜とはいえ、都会のど真ん中で開催されたグランプリ。コースの上を高速道路が走り、一般車がF1マシンと立体交差で交わっていく。その非日常の光景は衝撃的だった。
一般にサーキットは人里離れた場所に作られる。公道で行われるレースには、有名なモナコGPやカナダ、オーストラリア、今年初開催のバレンシアなどがあるが、夜のレースがこれほど魅力的に感じられるとは思わなかった。暗闇に浮かび上がるコース。派手なカラーリングと、ピカピカに磨き上げられたマシンが、無数に設置された照明の中でよく映える。照明はレースをするのに充分な明るさが必要なだけでなく、コーナーごとにドライバーの目にまぶしくない位置に設置されていたはずだ。それだけの位置を決めるだけでも、膨大な時間と綿密な計画がたてられていたのだろう。ドライバーのインタビューを聞いていても、コースが見づらかったり、照明が目に入ってきたというコメントは聞かれなかった。福井の博物館もこれを見習って、どうにかしてほしい。
レース展開は実にドラマティックな、見応えのある内容だったが、フェラーリのお粗末さには、あいた口が塞がらなかった。組織として、何かがおかしくなってきているのではないだろうか。チャンピオンシップを獲得するには、些細なミスは許されないのに、シンガポールで起きたミスはあまりにも大きいものだった。
今週末は、富士で日本GPが開催される。晴れると良いのだけど、昨年のようにお粗末な運営は見たくない。東京都内で開催することは望むべくもないだろうが、魅力あるイベントとしてトヨタにはがんばってもらいたいものである。ただ、トヨタにはなにが魅力かが分かっていないように感じることも多々あるのだが。最低限、全てのレースイベントを全ての人が見られるようにしてほしい。そんな当たり前のことが、昨年は全く出来ていなかったのである。
僕は来年の鈴鹿での開催に期待している、時間が許せば、是非見に行きたいと思っている。実家から通えるしね。

成安イラストレーションクラスニュース

にほんブログ村 美術ブログへ banner_01.gif

投稿者 corvo : 23:11

2008年10月 4日

『天使の翼展』閉幕(画像アップ)

無事、グループ展終了しました。
ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。金曜日の夜に関東本部へ戻ってきて、土曜日は午後から会場に詰めていました。何人かの友人とあって、楽しいひとときでした。
会場の写真をアップしたかったのですが、カードリーダーが駄目なものしかなくて、デジカメ画像を読み込めません。明日、アップします。しばしお待ちを(すでに終わってしまいましたが)。
blog08100401.jpg
blog08100402.jpg
作品の対面に窓があるため、激しく映り込んでいます。
blog08100403.jpg
会場全体の様子。
blog08100404.jpg
看板犬サニー。

成安イラストレーションクラスニュース

にほんブログ村 美術ブログへ banner_01.gif

投稿者 corvo : 23:45

『天使の翼展』〜ギャラリーコピス〜(最終日までトップ固定)

blog08092801.jpg
今日から、グループ展『天使の翼』が始まります。

ギャラリーコピス 企画展~

10月4日は テン・シの日。心の中の天使を作品に・・・

2008年9月28日(日)-10月4日(土)/11:00~19:00
9月30日(火) 休廊 (初日は13時より/最終日は17時まで)

◆参加アーティスト◆

田中 誠、石井ルイ、柏木照美、どいはやお、猫拳28号、藤原恭子、小田 隆
--------

よろしくお願いいたします。

--
成安イラストレーションクラスニュース

にほんブログ村 美術ブログへ banner_01.gif

投稿者 corvo : 17:00

2008年10月 3日

10月4日は会場に

今週の土曜日は「天使の翼展」会場に詰めています。
時間のある方は、ご来場いただけると幸いです。

小田 隆

成安イラストレーションクラスニュース

にほんブログ村 美術ブログへ banner_01.gif

投稿者 corvo : 12:50

2008年10月 1日

とある町の竜脚類

久しぶりの古生物ネタ。
blog08100101.jpg
紙にアクリル。36.4 x51.5cm。
blog08100102.jpg
頭部ディテール。
blog08100103.jpg
でっぷりした腹部。
blog08100104.jpg
大地を踏みしめる脚。
詳細については、いまのところ内緒ということで。

成安イラストレーションクラスニュース

にほんブログ村 美術ブログへ banner_01.gif

投稿者 corvo : 23:39